「嫌だな」と感じることを、先んじて経験しておくこと。
何が嫌なことで、何が本当に好きなことか。
これが明確にわかるようになれば、最強だ。
現実解。
何が本当に嫌なことかがわかるとは、
「自分の人生に、今後一切持ち込まないでも大丈夫!」
という仕組みを創ってしまうことだ。
成長の度合いに応じて、レベルを付している。
レベル1。
雑用など「嫌なことだけど必要なこと」は、
必要だからこそ猛スピードで済ませたり、
ゲーム感覚で楽しんでしまえばいい。
嫌なことだからこそ、
どうやったらそこで感情を浪費せず、
気楽に過ごせるかどうかを、
仕組み化すればいいのである。
もちろんアウトソーシングしたって構わない。
まず成長するためには、何が必須であり、
何が嫌だけどやる必要があり、
どうやったらそれを楽しいことに置き換えられるか、
について思考と行動を巡らせる必要がある。
レベル10。
「嫌だな」と感じる人とわざわざ会う必要はないが、
具体的にどんな人が嫌な人なのかを腹落ちして回避するには、
「嫌だな」と感じる人と、敢えてどこかで関わって、
ほんの少し耐性を付けつつ、二度と関わらないようにしておけばいい。
この事前準備がない状態だと、いい人ぶった詐欺師にコロッと騙されてしまう。
人に限った話ではないが、本当に嫌なことがわかるとは、
行動や読書を通じ、先んじて知っておくことに尽きるのである。
嫌な人や物事に対して、グチグチと言葉を浪費し続けるのは、
はっきり言って「嫌な感情と友達になっている」のだ。
「全ては自分で好き好んでやっているだけ」である。
嫌な状況が何かを知り、思い切ってそこから去ることも、
自分の選択肢ひとつだと、成長のために認識しておく必要がある。
レベル100。
嫌なことの中で、最もしんどいのは、
「好きで目標にしてやっていたけれど、
好きだと思いこんでいただけで、
実は嫌なことだった。」
という状況だと言い切って構わない。
特定の業界で活躍したけれど、
その業界の慣習がどうしても嫌だ、
という状況が該当する。
これを放っておくと、あっという間に燃え尽き、
最悪の場合、死んでしまいかねない。
レベル100に達することが出来る人は、
正直言ってそもそも圧倒的少数派だが、
デイリーレポートの読者が寄せる悩みとしては実は少なくない。
どうせなら、そこまでの悩みを抱えてレベルアップするほうが潔く、
私はそんな本気の人を心から応援したくなる。
この状況から脱するには、
まず「今のレールの延長線上には解決策は無い」という事実を認めることだ。
何が何でもセコくならないよう頭脳と行動の投資に努め、
今出来ることを、次から次へと好きなことに置き換えていくだけでいい。
要は、今できることで稼ぎを確保しつつ、別なことにシフトしていくしかないのである。
「本当に好きなことなんてパッと見つからない、どうすればいいのだろう。。」
そう感じるのであれば、嫌なことを徹底的に破壊する快感に集中すればいい。
残りの人生全てを用いて、心底スカッとすることだけに集中すればいい。
時と場合によっては、常識も過去の栄光もかなぐり捨て、ゼロからやり直す必要すらあるだろう。
もちろん、リスクヘッジをしつつ、思い切って新天地に飛び込む工夫をしてもいい。
何も変わらないのは、単に変えようとする行動と思考がそこにないだけだ。
自分で自分の一挙手一投足を、しつこく変えていくしかないのである。
レベル0。
徹底してシンプルに言おう。
そもそも、嫌なことを授かった人は、幸福だ。
徹底して嫌なことから逆算して、
本当に幸福なことに狙いを定めれば、
歓喜と熱狂を一生楽しめるから。
究極的には、
自分を常にレベルゼロからスタートさせるだけで、
常に純粋に成長していけるんだよね。
boxcox.net、遠藤武。