時間が取れないほど、忙殺されているとしよう。
まずやるべきは、マネジメントをしている自分の1日の時間の分析だ。
一挙手一投足の全てを、仕組み化・マニュアル化・自動化していけばいい。
現実解。
仕組み化できない状態とは、
「努力や労力の依存をやめていない状態」だと、
疑ってみよう。
このような根性主義は、負けグセだと言い切っていい。
その上で、一挙手一投足を15分区切りで振り返り、
「完成までの工数が小さく、かつ改善したときの時間削減が一番大きい物事」
から、仕組み化に着手しよう。
一番重要なのは、思い切って時間の回りくどさをやめることである。
物事は、真っ先に仕組み化して「デキた」に持ち込むのである。
例えば、60分かけて一方的に口頭で説明していたことを、
小学校3〜5年生レベルの国語の学力でわかるマニュアルを用意して、
その上で5分だけの説明に変えればいい。
その上で、わからなかったら聞きに来てもらうようにすればいい。
更に、マニュアルをアップデートしていけばいい。
要は、あなたが動きやすくするために、マニュアルを作るのである。
あなたが経営者や管理職だとして、仮にスタッフさんのレベルが低いとしよう。
箸の上げ下げまでスタッフの面倒を個別に見てしまうのは、
仕組みのないマイクロマネジメントでしかなく、時間の無駄だ。
あなたに熱意があり、ある程度のスタッフさんの先読みが出来るのなら、
まずは、マニュアルの通り動いてもらい、その上で対応策を決めればいい。
これは自転車の練習と同じで、どこかで当事者が自分で動くしかないのである。
それを変える第一の当事者は、経営者や管理職である、あなたしかいない。
自分で自分の仕事を移譲できないままでは、何も始まらないし、何よりもったいない。
スタッフの読解力がないのなら、読解力がないことに先手を打つ。
小学校3〜5年生レベルのマニュアルを前提に置く理由は、読解力対策だ。
ガミガミ言うマイクロマネジメントを経ている場合、それを一切やめる。
ガミガミ言われたスタッフは「できない人」というレッテルを心に貼られてしまい、意気消沈する以外になくなる。
負けグセにサヨナラして、ついつい「デキた」に持ち込んでしまう行動が、マネジメントの本質なんだよね。
boxcox.net、遠藤武。