真似から始めて、真似から卒業していく。
一見して共通点のない物事に、共通点を見出す。
この2つの数をこなす。
現実解。
オリジナリティを作ることは、
感性からの一発勝負だと思われがちだが、
実は数をこなすことが最も大事だ。
奇抜な商品や企画を提示したところで、
お客さんが一人もつかなければ、
それはオリジナリティではなく孤立無援でしかない。
誰かが似たような物事をやっていながら、
それに気づかないままというのは、ちょっと悲しい。
オリジナリティは、他人がピン!と来て、
それがオリジナリティだと認知され初めて成り立つ。
ということは、他人がピン!と来るとっかかりが必要だ。
とっかかりを作るには、ひたすら真似をして学ぶしかない。
真似をして学ぶうちに、
「これって似てるなあ」と思う物事が、
数多く出てくる。
この回数をこなしていくと、
まだ誰も見つけていない「これって似てるなあ」が、
自分の目の前にパッと広がってくる。
誰も共通点を見つけていない物事は、
自分だけのオリジナリティだ。
感性から出てくるように思えるかもしれないが、
真似と共通点探しの回数を山のようにこなしたからこそ、
無意識のうちに独自の視点が出てくるのである。
目の前にいる人が抱えた問題に対して、
「人を従える上で、ナポレオンの如く解決しましょう」
「人を従える上で、織田信長の如く解決しましょう」
のうち、どちらを言ってあげるといいか。
フランス好きならナポレオン。
東海地方出身なら信長。
簡単なことだが、考え方はこの程度からで十分だ。
要は一番のポイントは、相手の文脈を尊重すること。
相手がピン!と来るシチュエーションで表現すれば、
あっという間にオリジナリティになる。
物凄くシンプルだけれども、
「その言い方があった!なるほど!!」
を提供するだけで、感銘を与えられます。
もちろん、単にそのまま当てはめればいいわけではなく、
タイミングを読んで、スパッと斬るかのように、
さりげなく言ってあげることが重要だ。
これをやるには、インプットもアウトプットも、
数を多くこなしていくしかない。
100回〜1000回は当たり前だ。
むしろ、ひたすら数をこなすことに逃げて、
一般論やノルマの10倍を果たしていけば、
文字通り自分を桁違いに持ち込めます。
桁違いということは、
すなわちオリジナリティなんだよね。
数をこなしていない人は、
網羅していないから、
「あ、これ取りこぼしている」
という弱みが明確にバレます。
めちゃくちゃ強い人について、
こういう取りこぼしの弱みが見えると、
これこそオリジナリティなんだよねと、
腹落ちすると同時に、つい嬉しくなる。
本人が気づかないところに本当のオリジナリティがあるから、
そこに気づけただけでも超ラッキーを超えてしまう。
数をこなすほど、オリジナリティの落とし所は、
数を超えた形でフッと見えてしまうんだよね。
boxcox.net、遠藤武。