処理と思慮。

daily5 爽快感。

処理能力だけで能力を測ろうとするが、

これだけだと成長が途中で止まる。

人を動かすには、思慮するチカラが必要なんだよね。

 

現実解。

試験対策や資格で成立する能力は、

一般的に言って処理能力だ。

英語力も、数学力・計算力も、SPIも、

一通りは処理能力の世界である。

まず新卒就活や、若手の転職では、

処理能力とモチベーションが問われる。

任される仕事が限定的だから、

当然の流れだと言える。

対して思慮するチカラは、

人の心を理解したり、

理解や行動が自然と前向きに出るよう、

アウトプットして人を動かすことにある。

思慮するチカラについて、

処理能力の要素がゼロだとは言わないが、

「あの人は優秀だから…」と言って、

それ以上の言葉と思考を止めてしまっている場合は、

物事が処理能力だけで動いていると勘違いしている可能性が極めて高い。

僕はこうやってデイリーレポートを執筆しているけれど、

誰かから強制されてやっているわけではないし、

誰かに読むことを強制していることもない。

強制されて読むなんて寿命の無駄遣いだ。

にもかかわらず、1人で10記事も20記事も、

場合によっては100記事近くも過去をさかのぼり、

突然に一気読みする人が頻発しているのは、

僕が処理能力だけで書いているのではなく、

貴重な一秒を読むことに集中してくれている人に向けて、

目いっぱいの思慮を惜しみなく出しているからなんだよね。

読んでくれている人が、ついうっかり、

楽しく行動できたり、メンタルを整えたり、

仕事のヒントを見つけて急成長してくれるようにしている。

そうじゃなきゃコミュニケーションは退屈だもの。

仕事って、そもそも自分を色濃く出すためにやるものでしょ?

色濃く出して成長していくものでしょ?

仕事が退屈な理由って、実は凄くシンプルで、

目先の処理だけで、素直な思慮がないものだから、

深堀りも研究も意欲が消え失せて成長が止まるし、

濃度が薄まって続けるモチベがなくなる。

その真逆。

自分の自意識が満たされる仕組みが仕事にあれば、

仕事より面白い物事って他にないんだよね。

新人や若手で立場が低くて処理能力系の仕事ばっかりだと、

思慮することがどうがんばってもメインにならないから、

やっぱり退屈になっちゃうんだよね。

処理能力は基本中の基本だけど、

処理を思慮に使う立場にどこかでシフトしていくことも、

人生のどこかで必ず求められるようになってくる。

アスリートがどこかで監督や指導者や評論家に転身するのと同じだ。

模範解答の用意された世界や、処理能力だけだと、限界がある。

限界があるからこそ、処理能力が高い人ほど、

あるいは処理能力で疲れた人ほど、

思慮のチカラを吸収していくんだよね。

デイリーレポートが根強く読まれる理由でもあるし、

表面的な話を軽く超えている。

自分のモチベーションが続かないときは、

極めてシンプルに1〜3行くらいで、

目の前の相手が喜ぶように思慮するアウトプットをしてみよう。

次のレベルに身を移すには、そうやって、

たった一字ずらしただけの処理(しょり)と思慮(しりょ)が、

文字通り大違いであり、大切だとピン!と来ればいい。

一字違いで大違いだなんて、

間違いなのか意図的な違いなのかなんて超えて、

率直に面白いよね。

 

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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