上手くいく物事は、次の一手を見越せている。
単発で終わる物事は、目先しか見えていない。
シンプルだけれども、この視点の差が大差をつける。
現実解。
今やっている仕事に、
次の仕事を呼び込む仕組み持つことが、
仕事の成長の本質だ。
例えば資金力のある大手不動産会社は、
比較的グレードの高いマンションを作って賃貸に回すときに、
「こんな条件の物件を扱っているんですよ。興味ありませんか?」
と、次を呼び込むための呼び水にしてしまう。
「今やっている仕事は、次の仕事のマーケティングだ」
と主張するマーケッターやコンサルタントは多い。
これを正確に言い切れば、
「今の積み重ねが、信頼を創り、自ずと次につながる」
ということだ。
うまくいく仕事には、最初から常套手段として、
次の一手が最初から組み込まれているのである。
もし仕事がうまくいかなかったり、
いつも目先の単発営業ばかりで苦労していたり、
あるいは転職がうまくいかないという場合、
「今やっていることを、次につなげて成長する」
という視点や行動が、完全に欠落していることを疑おう。
「次の一手」の原理原則。
お客様の便宜を図るために手順を変えるとか、
お客様に必要のないことはしないとか、
本当に必要なことに集中するだけでいい。
たったそれだけで、掛け算で成長できる。
「次の一手」がない状態。
目先を一切疑わず現状維持してばっかりで、
売上数字はヒイヒイ言いながらコストを削り、
無理やりひねり出したみすぼらしい足し算ばかり。
これじゃあ早々にくたびれてしまい、
継続なんて到底できやしないよね。
例えば、最初に挙げた大手企業の大規模賃貸マンションと違って、
資金が慢性的に足りない個人オーナーの物件には、
3階建てくらいのハイツタイプが多い。
コストを削って小規模な物件を作るしかお金がないためだが、
生活動線や快適さに関わるところは後回しにされる。
当然ながら「次の一手」など全く考えにもなく、
何をどう頑張っても、質が先細ってしまう。
目先の強引な単発営業に頼ると、
ザルで水をすくうような結末を迎えるのは、
そこに「次の一手」がないためだ。
マーケティングや営業や不動産の話は、
ちょっとした例に過ぎない。
実は笑い事でもなんでもなく、
一次情報で言えば圧倒的多数が、
くたくたで緩慢な動きばかりで、
次の一手など何も考えていないである。
これはそもそもチャンスだ。
全体を見て集中的に「次の一手」を押し進めるだけで、
他がやっていないけど非常に大事なことを、
自ずと凡事徹底できる。
信頼は、次の一手からこそ創られるんだよね。
boxcox.net、遠藤武。