次の一手を見越す。

daily5 爽快感。

上手くいく物事は、次の一手を見越せている。

単発で終わる物事は、目先しか見えていない。

シンプルだけれども、この視点の差が大差をつける。

 

現実解。

今やっている仕事に、

次の仕事を呼び込む仕組み持つことが、

仕事の成長の本質だ。

例えば資金力のある大手不動産会社は、

比較的グレードの高いマンションを作って賃貸に回すときに、

「こんな条件の物件を扱っているんですよ。興味ありませんか?」

と、次を呼び込むための呼び水にしてしまう。

「今やっている仕事は、次の仕事のマーケティングだ」

と主張するマーケッターやコンサルタントは多い。

これを正確に言い切れば、

「今の積み重ねが、信頼を創り、自ずと次につながる」

ということだ。

 

うまくいく仕事には、最初から常套手段として、

次の一手が最初から組み込まれているのである。

もし仕事がうまくいかなかったり、

いつも目先の単発営業ばかりで苦労していたり、

あるいは転職がうまくいかないという場合、

「今やっていることを、次につなげて成長する」

という視点や行動が、完全に欠落していることを疑おう。

 

「次の一手」の原理原則。

お客様の便宜を図るために手順を変えるとか、

お客様に必要のないことはしないとか、

本当に必要なことに集中するだけでいい。

たったそれだけで、掛け算で成長できる。

 

「次の一手」がない状態。

目先を一切疑わず現状維持してばっかりで、

売上数字はヒイヒイ言いながらコストを削り、

無理やりひねり出したみすぼらしい足し算ばかり。

これじゃあ早々にくたびれてしまい、

継続なんて到底できやしないよね。

例えば、最初に挙げた大手企業の大規模賃貸マンションと違って、

資金が慢性的に足りない個人オーナーの物件には、

3階建てくらいのハイツタイプが多い。

コストを削って小規模な物件を作るしかお金がないためだが、

生活動線や快適さに関わるところは後回しにされる。

当然ながら「次の一手」など全く考えにもなく、

何をどう頑張っても、質が先細ってしまう。

目先の強引な単発営業に頼ると、

ザルで水をすくうような結末を迎えるのは、

そこに「次の一手」がないためだ。

 

マーケティングや営業や不動産の話は、

ちょっとした例に過ぎない。

実は笑い事でもなんでもなく、

一次情報で言えば圧倒的多数が、

くたくたで緩慢な動きばかりで、

次の一手など何も考えていないである。

これはそもそもチャンスだ。

 

全体を見て集中的に「次の一手」を押し進めるだけで、

他がやっていないけど非常に大事なことを、

自ずと凡事徹底できる。

信頼は、次の一手からこそ創られるんだよね。

 

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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