ムダの消し方。

daily7 仕組み化。

ムダが多いと思ったら、

・ラクをすること
・余計な動作はしないこと
・遠慮しないこと

の3つに絞って、ムダを消して鍛えよう。

 

1つ目の、「ラクをすること」について。

「ラクをするとは何事だ!けしからん!」と、

とても真面目な人から素直な声が聞こえて来そうだが、

もっと素直になって、本音に従ってみよう。

仮に、ドラえもんの道具の、

「どこでもドア」が現実に存在したら、

新幹線や飛行機の代わりに使う人が急増するだろう。

シンプルにそれがラクだからである。

「どこでもドア」が実現するかはさておき、

仮に、新幹線で東京から新大阪に行くとき、

普通は「のぞみ」を使って2時間半以内で到着する。

シンプルに「こだま」を使って4時間かけるよりラクだからである。

マニアックなところから攻めれば、

「のぞみ」は東京から新大阪の正規料金が14,000円くらいであり、

「こだま」には10,000円くらいのチケットプランもあるが、

わざわざ4000円ケチって1時間半も遅いプランを出張で使うことは、

1秒でも時間を削りたいビジネスパーソンなら、

余程のことでない限り使うことはないだろう。

ラクをするとは、こうやって「のぞみ」に乗る程度のことでしかない。

 

2つ目の、「余計な動作はしないこと」について。

全ての仕事は脇目も振らずに、

5分か10分で終わらせるようにすることだ。

常日頃から物事を観察して判断し、

一瞬で決断すれば、

メールやブログを書くことも、

人に問い合わせをすることも、

5分か10分以内に完了できる。

そもそも「ラクをすることが害悪だ」と思っているなら、

その「お気持ち表明」が一番ムダだ。

もしあなた「活躍できていない」と思うなら、

どうでもいい人や仕事と馴れ合うことを、真っ先にやめればいい。

バックオフィスは、外注するかツールで自動化すればいい。

会議があるなら、最初と最後の5分を聞いて、

自分に関係あるところと議事録だけチェックすればいい。

そもそも会議をオンライン化して移動時間を削ってしまえば、

会議の合間に資料作成も出来る。

これをしているかしていないかで、

1日30分もムダを削れるとしよう。

1年続けると、

365日×30分
=10,950分
=182.5時間

と、180時間もムダを削ることができる。

月〜金の週5日フルタイムで1日8時間働くと、

20日×8時間=160時間を1ヶ月の労働に使うことになる。

睡眠時間を削らないと仮定すれば、

180時間を削ることで、

1ヶ月分も自由を創ることが出来る。

自由が増えるということは、

その分だけ長生きしているということだ。

これでもまだ、

「ラクをして余計な動作を減らすことが害悪」

と言いたいだろうか。

 

3つ目の、「遠慮しないこと」について。

遠慮しないことは、エレガントさを追求することだ。

ラクをして余計な動作をしないことは、

ムダを減らす以上に、エレガントなのである。

解きほぐすと、野球やゴルフで言えば、

フォームやスイングが美しいことが、

そのままエレガントさに当てはまる。

プロとして、上達のために遠慮することなど、

絶対にありえないことだ。

本気で部活をやって、

野球なら甲子園、

ラグビーなら花園、

吹奏楽なら名古屋(かつては普門館)、

を目指している中高生が、

上達のために遠慮する姿など、

正直に言って全く想像できない。

いっぽう、あなたが毎日の仕事に取り組む際、

どれだけ上司や部下や取引先に、

遠慮しているだろうか。

その遠慮そのものがムダであり、

余計な動作ではないだろうか。

余計な動作をへらすために、

日々泥臭く創意工夫することこそ、

人間の頭脳と行動の使い所なのである。

頭脳と行動は、実力がまるまる出てしまう場所であり、

本気で取り組むだけ見返りがあるからこそ、

そして単に取り組んで面白いからこそ、

悩み抜いて試行錯誤に没頭するのである。

没頭するということは、エレガントさのために、

遠慮など一切しないということなのである。

 

自由な時間ができれば、

それだけ本当に取り組みたいことに集中できるし、

しかもひたすら楽しくなる。

 

本当に「出来る人」が、

そもそも出来るを超えて、

「出来た人」なのは、

遠慮せず好きなことで、

自分の時間を埋め尽くしているから、

楽しさドリブンで知らず知らずに鍛えているからなんだよね。

 

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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