うまくいく仕事は、スタート地点で全部決まっている。
最初から「好き嫌い」で決めているからだ。
例えば、なんとなく「同業者で群れる」ことが、
全く上手くいかないのは、
そこに好きも嫌いもなく、
腐れ縁で馴れ合っているだけだ。
そんな空間には、
新鮮さが全くないから、
アイディアなどまともに出てこないし、
「枯れた技術の水平思考」も「温故知新」も、
一切出て来ずに停滞する。
要は、座組みが成立しないのだ。
これはちょうど学校の休み時間に、
トイレにぞろぞろと3〜4人で連れ立っていく、
「いつものメンツ」みたいな生ぬるい存在だからである。
本当に徹底した敬意があって、
ついつい仲良く過ごしているなら話は別だが、
ぞろぞろとぼんやり群れている程度では、
個人のチカラなど自信が持てないし、
実力など推して知るべしだ。
仕事もこれと同じで、
やたらと「誰こいつ?」というメンツで、
ぼんやり群れるだけの人は、
実力がないのだから、
そもそも最初からうまくいくはずがない。
本当にチームを組めるということは、
単独の仕事や経歴や学歴の総合力である実力で、
「えっ!すごい!」
と一発で唸らせることができる。
チームや座組みが機能するのは、
まず個人の実力ありきなのだ。
実力があるからこそ、
実力を超えたところで本音丸出しに出来るから、
自分から好き嫌いで決断できるし、
相手から好き嫌いで決断してもらえる。
実力だけで見ると、
単に退屈な座組になってしまい、
あっという間に有象無象だ。
この事実を知らない状態でチームを作ると、
やたらと胡散臭くなったり、
やたらと小粒に見えてしまったり、
やたらと「実力はあるのに残念な人」になってしまう。
これを回避するには、
まずは実力を素直につけるか、
実力のある人から助けを得ながら、
自分の両足だけで独りで立って歩き、
その上で好き嫌いで決めるしかない。
自転車の練習と同じで、
最初は後ろを手で押さえてもらったり、
補助輪があってもいいから、
文字通り独立独歩するのである。
自分で鍛えないと転んでしまう。
他人の名前を借りているだけじゃ、
自転車には一生乗れない。
それを乗り越えて、
実力があるからこそ、
好き嫌いで自転車を選べばいい。
座組みは実力あってのものなんだよね。
追伸。
本音ストレートで言うと、
自転車にも乗れないんじゃ、
小学生でさえ、仲良くなりようがないよね。
これを小学3年生の、
自転車に乗れなかった自分が聞いたら、
顔を真っ赤にして怒り出すと思う。
「うわ、ダッセー!」と何度言われたか覚えてない 笑
小学4年生で、とある小説に影響されて、
遅まきながら自転車に乗れるようになった。
それでわかったことは、自転車に乗れない程度で、
人生が真っ暗にはなることはないけど、
「うわ、ダッセー!」と言われて思われて、
自分が顔を真っ赤にして苛立つ物事に、
飛躍のヒントがあるという事実だ。
率直に言って、他愛もないことだけれど、
うまくいく仕事も実はこれと同じ。
仕事は、他愛もない物事の積み重ねなのだから。
boxcox.net、遠藤武。