とある建築家が言った発言とも、
『ボヴァリー夫人』を著したフランスの作家フローベールの言葉とも、
芸術家が好んで使う言葉とも言われるが、
この言葉以上に、建築や文学や芸術を超え、
人間一般に当てはまる言葉はない。
ちょっとした立ち居振る舞いや発言から、
その人が何を考えているかわかってしまう。
その人の人間性全てが細部ににじみ出てしまうのだ。
時間の使い方から、ビジネスに対するスタンスから、
どれだけ自分に自信があってポジションが高いか低いかまで、
わかる人には、ビヘイビア(立ち居振る舞いや発言)で一発わかるのである。
「神のみことば」を読み解く当時の宗教者からすれば、
細部から全体を言い当てることなどお手の物だと、想像に難くない。
今でもビヘイビアというデータに神様が宿るからこそ、
ひとつひとつを大事にするというスタンスは、
自分を含めて宗教者でない人にとっても、
十二分に成長や判断材料に役立つ考え方なんじゃないかな。
boxcox.net、遠藤武。