「投資について遠藤さんはどう考えますか?」
ふとそう聞かれることが多いが、
一言で表現するなら、
「自分の本音を出して、投資対効果を愚直に前向きに積み重ねていく」
と言い切っている。
アナリストとしてリサーチと統計予測をやっていたときも、
事業会社でファイナンスから全体像を作っていたときも、
一つの行動が次の行動につながっており、
そのおかげで効果が波及して成果につながることを意識していた。
そうでなければ、百選練磨の顧客や、
組織内部の関係者を束ねて動かし、
全体像を示す洞察などできっこないのである。
これは自分の本音ストレートの言葉だ。
ちょうどドミノ倒しやピタゴラ装置のように、
一つの価値が連続して価値につながり、
それが自分のもとに帰ってくると言えばわかりやすいだろうか。
投資の本質はたったそれだけでしかない。
これはビジネス全般に言えることでもあり、
読書や研究でも同じことが言えてしまう。
いっぽうで巷に溢れる「投資教育」は、
「サラリーマンをやっているとお金が足りなくなるから金融商品を購入しろ」
という煽りマーケティングでしかない。
巷で言う投資教育は「金融商品を買ってもらうための教育」
と言い換えたほうが良いということになる。
儲かるならもっと楽で楽しい方法やサービスを金融機関が提供すればいいのだが、
率直に言うと金融機関には楽しくリテール(個人)向けビジネスを建て付けるチカラは無い。
アセットファイナンスに関わった立場として言ってしまうと、
金融商品や投資案件の実質利回りは優秀なものでさえ年利5〜10%が限界であるのと、
本当に好きでワクワクすることをビジネスとして建て付ければその利回りをあっさり超えるので、
「結局は金融商品や投資商品を購買せずほかのことをやったほうが良い」と結論づけている。
不動産投資でも株式投資でも、
勘定と感情の2面で興味があるなら調べ尽くした上でやってみるのはありかもしれないが、
単に誰かのマーケティングに飲み込まれる立場で怯えながらやったところで、
そこから教わって育つ感覚もなく、本音がないゆえに幸福感も得られない。
そんなことをやるくらいなら、
まずは先に本音を出して、
「これなら勝てそうだしワクワクする」
ということをやる方が全てにおいて早い。
現実解。
巷の投資教育は、例外なく金融商品や投資商品を買わせるマーケティング。
本当の投資とは、自分の頭脳と肉体に投資して、
本音を形にしていくことであり、
シンプルに「生き方」の話に行き着く。
boxcox.net、遠藤武。