一兵卒のままというのは、
実は非常に脆弱だ。
ストレートに言ってしまうと、
組織勤めだろうと独立していようと、
社会的地位という変数が多分に関わってくる。
「誰が言ったか」より「何を言ったか」が、
尊ばれる個の時代ではあるが、
SNSで誰でも自作自演できる今となっては、
「どのような経験を持つ誰が言ったか」
がいっそう重要になってしまっている。
例えば企業の成長を助ける立場なら、
「年売上高で1000万円台〜1000億円台」
の格桁について、いずれも打ち手を知らないなら、
それは経験不足であり一兵卒のままである。
時が経てば経つほど、
「一兵卒でしかない」という部分が外に出てしまうと、
「この人は歳のわりに成長せず微妙な実績で、いい人ぶったり偉そうにしているだけの、残念な人だな。」
という、下々のポジションを確保してしまう。
誰もこんなことはいちいち言わないが、
実はかなりの割合でバレている。
売上高兆円単位の親会社から、
その子会社や孫会社まで内部を見てきた立場としては、
くっきりとその企業ごとの格式で、
人材の質が決まってしまうことを認める以外にない。
これはサラリーマンだけでなく、経営者も同じだ。
現実解。
一兵卒はあくまで「誰かにマネジメントされる側」だと気づこう。
大きい発想を持つ人は名もないころから「自分からマネジメントする側」だ。
規模が大きくなる環境や組織を、作るべくして作っているだけでしかない。
boxcox.net、遠藤武。