中立な情報など存在しようがないと、肝に命じておこう。
物事を伝える際に、言語に乗せて切り分ける以上、発し手による編集を通じた解釈や意図が必ず入り込むからだ。
網羅すればするほど、可読性が下がり、リテラシーがある向けの読み物として「一般人お断り」となる。
簡素にすればするほど、可読性は上がるが、「一般人向けのお為ごかし読み物」という誹りを受けることになる。
これは学問だろうと報道だろうと娯楽だろうと、紙面と人間の都合でいずれも必ず起こりうる現象だ。
まずは「中立」や「偏向」という言葉を多用する層が、どういうリテラシーや背景を持ち合わせているかを見てみるといい。
どんな物事にも限界があると、頭の片隅で意識できているならば、より現実的な言葉遣いが出来るんだよね。