「適当」の扱い方 その2

daily0 本音たち。

適当に何気なく動いた結果、ヒットやホームランにつながってしまうような仕組みが「適当」の使い方だ。

適当という言葉に違和感があるのなら、まずは「肩の力が抜けた状態」とでも捉えておけばいい。

その先に、荒唐無稽なレベルの成果の出方を仮定し、徹底して気楽かつ勝手に集中して過ごせる仕組みを作り込むのである。この仕組みづくりが難しい(ように見える)分野は「極めて明確なルールがある、メジャーな競争の世界」だろう。

競争の激しいアスリートの世界を思い浮かべてみるといい。競技人口が多いことで、競争が作る常識やバイアスも根深い。もっとも、抜きん出るような人は、コツコツと動く中にさえ「必死でなく適当にやって大活躍できる仕組み」を作ってしまうのだが。

いっぽう、99.99%の人が関わるような、凡庸な日常の中においては、競争が激しいことによるバイアスにとらわれず、様々な組み合わせを試しやすい。

凡庸な日常の多数派バイアスやストレスに飲まれてしまわない限り、自分で自分の心理や言動を設計・逆算し、欲しい状況を導出できるのである。かつ、競争率も相対的に低いため、抜きん出る上での倍率はグッと下がる。

自己実現だとか問題解決とは、欲しい状況の導出の方法論のことだ。

ただし方法論は「どれだけ常識から離れるか?」ということを教えてはくれない。だからこそ、冒頭で「荒唐無稽な成果の設定」を挙げる必要がある。どのような常識を、どのように取捨選択すればいいか、欲しいの状況の導出に向けて設定する必要があるためである。

結局は、適当に見えて精緻な選択肢の積み重ねなんだよね。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
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