「食わず嫌い」の扱い方

daily0 本音たち。

「食わず嫌い」による否定や肯定はもったいない。
もったいないどころか、逸失利益にもつながりかねない。

一度でいいから体験し、その上で「こりゃダメだ」と思ったら撤退・回避していい。
新しい光の当て方が見いだせたなら、堂々と挑戦・関与・傾倒すればいい。

そのためにはまず、「食わず嫌い」の対象をわざと回避せず、「ありえない!」という言葉を自分でつい言い放ってしまうような動作に、こっそり取り組んでみるのだ。

どんな些細なことでも、あるいは99%の人が成功する他愛もないことでも、意図的に堂々と失敗すればいい。非常に苦々しく嫌悪感を抱く人や物事について、良いところや可哀想だと感じるところを見出してみるといい。

普段全然やったことのない動作を試したり、書店や図書館で全然興味のないジャンルの本に触れてみてもいい。今までにない別ルートを意図的に(かつ無理なく)設定すればいいのである。

このとき、時間を自分でコントロールできる範囲に限定することを忘れないようにしよう。この枠内に限定すれば、わざと失敗したり「こりゃダメだ」と思って撤退する余裕もでき、食わず嫌いで疲弊してしまうリスクを減らせる。

「食わず嫌い」を感じた物事に、「ここは良い」「これは参考になる」という部分が見つかってくれば、上出来だ。良い部分だけを掬いとって、楽しく活用すればいいだけなのだから。短期的にも、中長期的にも、良い部分を掬い取るという発想を持っていれば、これが後にジワジワと生きてくる。

同様に、嫌悪感や苦手意識は、無理に克服するのではなく、別ルートを見出して瞬間的に付き合うだけでいい。

食わず嫌いを超えて、別ルートから薄く塗り重ねることで、自分の視点を意図的に(かつ思いがけない形で)広々と深めることができるんだよね。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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