「フェイク」の本音

daily0 本音たち。

フェイクとは、自分に自信があるフリをする行動や発言のことだ。

「できる」というフェイクを仕掛けて、それをとっかかりにレベルを上げていくことは、一切否定しない。むしろもっとやるべきだ。

いっぽうで偽のフェイクは、ただの嘘つきだ。このとき、フェイクを行った分野において、フェイクがレベル上げがつながっていないという特徴がある。
端的に言えば、事実を無視した「世界観の不自由さ」がもたらした、嘘つきの特徴が、偽のフェイクに他ならない。

レベルが変わらないということは、自由のない嘘つきが「レベル上げ詐欺」を働いているだけの話である。

肩書きをギッシリさせたり、伝統にこだわったり、国家との繋がりを強調したり、優しさのない厳しさに訴えたり、アップデートや基礎のない洞察をしたり顔で振り回すだけだ。

これは、自分が嘘つきだとわかっているからこそ繰り返す言動だ。
物事を意味なくゴチャゴチャさせて誤魔化したり、意味なく極端に単純化や矮小化をしているとしたら、嘘つきだと思っておけばいい。
自己弁護や言い訳やしつこい売り込みがカッコ悪く感じるのは、レベル上げ詐欺がカッコ悪いというだけの話だ(炎上芸もこれと同じ話である)。
考えることにすら、あるいは行動することにすらフェイクでフェイクを上塗りしてしまうと、中身のない嘘の流れだけがそこに残る。
悪貨が良貨を駆逐するという現象は、フェイクでフェイクを上塗りして、意味のない複雑さや無駄な怪しさを増長させているだけなんだよね。
嘘ではない物事は、とんでもなくつまらないと感じるくらいまでにシンプルだと覚えておこう。
フェイクでレベルを上げたいのなら、複雑な物事をシンプルかつ爽快に抉り出す試みを大事にするといいんだよね。
遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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