「武器としての爆弾発言」の扱い方

daily0 本音たち。

短歌が爆弾であるならば、
文芸と科学と社会に学んだ「爆弾発言」をして、
同等の価値のある爆弾たらしめることができる。

ここで言う「爆弾発言」とは、客観的な答えのない問いについて
答えをひねり出し、心の壁を壊してしまい、精神的浄化の流れを得ることだ。

それはクライアントの相談に的確に乗ることかもしれないし、
過去と向き合って研究や創作をすることかもしれないし、
面従腹背しながらスキルをつけて稼ぎ出すことかもしれない。

このような流れを創り出す「爆弾発言」は、強力な武器になる。

創るための爆弾発言には、少なくとも、
・先行研究や一次情報の扱いや言葉遣い(レトリック)を知っている
・どんな流れを引き出したいかのプランがおおよそ用意できる
・「発言する自分の属性」と「扱う対象の属性」を観察して心得ている
・爆弾発言に酔わずにどんな影響が生じうるかを想定できる
・言葉の背景に自由と優しさと慈愛がある
という準備が必要だ。

この材料を欠いた爆弾発言は、武器のない状態である。
さしずめ「武器を扱う準備のない、酔っぱらいやチンピラの因縁付け」程度だ。

酔っぱらいやチンピラの分際で爆弾を扱おうとする発想自体が間違っているのだが、
そのような人を書籍や組織やウェブで見かけたら、どんな属性を持っているかを学んで、
悪影響を受けないように距離を取るだけでいい。
(自分に自信があるなら、敢えて研究対象にしてみてもいい。)

材料の有無は、そこに精神的浄化があるかないか、という点に跳ね返ってくる。
「教えたがり」だとか「一言多い」は、ハンマーで無理やり壁を壊して土足で立ち入っているに過ぎないのだ。

これは自由な個我に基づいた爆弾発言ではなく、ただの馴れ合いでしかない。
ちゃんと観察していればよくわかるよね。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
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