「嘘」の扱い方

daily0 本音たち。

本当に実現したいことがあり、そのためにつく嘘は、

欲求に正直だからこそなせる技である。

その嘘のおかげで、前向きな事実が得られるのであれば、

堂々と行動するためにホラを吹いてフェイクを見せるほうが、

その人にとって利得があるということだ。

この「嘘による利得の有無」に切りかかっていこう。

仮に嘘やホラやフェイクが、ヘナチョコでセコく思えたり、

中身を伴っていないとしたら、それは単に学べていないというだけだ。

このとき、前向きな事実を得ようとしているのではなく、

踊らされやすい対象をだまくらかしたり、隠蔽工作をしたりと、

ただただ後ろ向きな物事でしかない。

このような嘘は、自分自身に関しても、

思い切り嘘をついて誤魔化してしまうので、

学ぶことなくどこかで自滅する以外になくなってしまう。

嘘を嘘で塗り固めろと言いたいのでは決してない。

自分や他者を欺けと言いたいのでもない。

反社会的な利得に目を向けろと言いたいのでもない。

他者に嫌な思いをさせていいと言いたいのでもない。

これらの短絡的な嘘は、自滅の第一歩だ。

 

他方、出来ないことを出来るようにしようと学ぶとき、

出来る前に「出来る!」と言い切ったり思い込むことも嘘である。

とはいえこれは嘘というよりホラであり、嘘も方便が許される。

学んでしまえば、事実になるためだ。

そこから得られる根本的なプラス変動が得られれば、それも一つの手段だ。

嘘を前向きに扱い、

あるいは後ろ向き思考を切るために扱い、

徹底して事実をありのまま見つめて乗り越える覚悟があれば、

誠実にホラを吹くことで、むしろかえって素直に成長する態度でいられる。
遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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