言うべきでないことを不用意に言わない理由として、丁寧な発想だと言える。
いっぽう、誰がどう傷つくか、傷つかないような言い方や関係の結び方はどこにあるか、という視点が欠けてしまう。
「不謹慎だからこそ面白がって扱う」というような発想は、
特定の層を叩いたり傷つけたり貶めたりすることになりかねず、
当然ながら肯定されるべきではない。
いっぽう、誰も触れないまま「不謹慎だからやめろ」というタブーで覆い隠していたら、
その対象や話題は、社会と何ら関係を持たず、いたずらに孤立してしまいかねない。
どのように社会と関係性を持つか(持たないでおくか)、
不謹慎さがどのような煽りをもたらすか(煽りをどう防ぐか)、
という視点を持つきっかけ作りが求められる。
いたずらで終わらせるのは、優しさに欠けてしまうよね。