知識や先行研究をいくら集めても、
現に思い描いていることの追認だけにしかならないのなら、
それは学習しきったとは言い難い。
「とにかく行動しろ」という粗い視点がここのところ流行っている。
これは、優等生だろうと劣等生だろうと関係なく、行き詰まることを防ぐために、
「現状の知識補強のためだけの学習をするな」ということだ。
単に現状見えている物事だけに釣られてしまっては、
誰かが予算を使って仕組んだ企画や、
誰かが利権を自分のところに集めるための方策といった、
退屈な現状にそっくりそのまま押し込められてしまうばかりだ。
学習とは、根本から自分の発想を転換するような視点を学習で得て、
自分の一挙手一投足や発言を多かれ少なかれ変えることで、
思わず自分が驚いて、自分で自分を評価したくなるような、
ある種のいたずら心を引っ張り出すことがポイントである。
このために、複数の物事や異分野を飛躍させて組み合わせたって構わないのだ。
ニッチを埋めたり、ニッチを狙うだけでなく、
ニッチから突然に自尊心を引き出せてしまうような、
そんな遊び心が学習にセットできてあれば十分なんだよね。