「本当にやりたいことをやれ」の疑い方

daily0 本音たち。

使命感だとか面白いと思えることがあるなら、それに従えばいい。

でも「本当にやりたいこと」を思いつく人なんて、全体で言えば少数派だろう。
半径2メートル程度の、日常のささやかな満足を満たすことが大事な人のほうが多い。

だからこそ、まずは労働時間を減らすことを狙って、
空想する余裕をもっと見いだせるようになることが手っ取り早い。
そのほうが、時間と気持ちに余剰が出来て、かえってささやかな願いが叶いやすくなる。

例えば、2〜3時間掛かっていた自分の仕事が、PythonやVBAのコードを書いて、
たった2〜3クリックと数十分で終わってしまうなら、儲けものだ。

このような時間コスト削減のポイントをたくさん作って、
浮いた時間で「本当にやりたいことが何なのか」を空想してしまえばいい。

このおかげで、自分が仕事でも精神面でも楽になるというだけではなく、
技術的に手を抜く方法を作り、それを他に向けて高く売ることまで出来てしまう。

無理して「本当にやりたいこと」を掘り出すのではなく、
「仕事は楽をするものだ」という視点から手を付けるほうが、
まずは楽でお得で現実的なんだよね。

やりたいことがないというのなら、
堂々と労働に投下する時間は出来る限り減らし、
堂々と仕組みや面白みを作り出す側に回ることを、
やりたいことにしてしまおう。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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