「投資銀行とコンサルティングファーム以外の事業会社は、仮に外資企業と言っても三流だ。」
よく見かけるこの視点は、10年前まではギリギリ正しかった。
今となっては、とっくのとうにアップデートされていない視点だ。
投資銀行やコンサルティングファームの激務によるサービスは、
「替えが効く商品でしかない」と完全にバレている。
出身者の増加の一方、IT化の進展による自由な企業活動が台頭したために、
結果としてつまらないものに成り下がってしまったわけだ。
既にどちらのビジネスモデルも、
「(知識集約に見せかけた)労働集約」「ヒエラルキー」
という本質が浮き彫りにされた。
労働集約とヒエラルキーから逃げられないということは、
ぶっちゃけ古代のピラミッド建築と変わらない。
要は、技術のある人が新しい価値を作らないために、
中身も外見もカッコ悪くなっててしまったのだ。
もっとぶっちゃけちゃうと、
「スタートアップをゼロから組めないほうがリスクだ」
ことがバレたとも言い換えられる。
投資銀行もコンサルティングファームも、学問に立脚しているので、
そのノウハウが本を通じて流出し尽くしている。
学問に立脚しているということは、方法などいくらでも再現できてしまう。
自分でプログラミングを組めるくらいの知恵があれば十分だ。
再現できる方法を使って、面白くてかっこいいと思えるスタートアップを組むのだ。
今や、プログラミングや数学の知識差で、
事業会社やスタートアップがいくらでも圧勝できてしまう。
そんな「古臭いままリスク」を抱えているのが、
投資銀行とコンサルティングファームだと言えてしまう。
この2つは、挑戦しているように見せかけて、
実は企業の看板を使わせて問題を解くだけの、
「サラリーマン組織」なんだよね。
日本だろうと非日本語圏だろうと、この事実には大差が無い。