データ分析の立場には「トラッキング」と「洞察」の2つがある。

データ分析ここだけ話。

データ分析が広く使われるようになると、

「ただデータをトラッキングしているだけじゃないの?これって…」

と薄々思えてしまうものもあるだろう。

その感想は、正しい。

 

ストレートに言うと、データ分析は、

・(KPIを)トラッキングする立場

・洞察を出して企画する立場

の2つに分かれる。

ウェブ検索で「FP&A」と調べると、

「FP&A つまらない」

という単語が出てくる事実を、

下段の連載記事で書いた。

FP&Aが「つまらない」は本当?|【連載】データ分析のログハウス(第3回)|中央経済社Digital
~旬刊経理情報連載 「データ分析の森」ガイドマップ 番外編~ こんにちは。中央経済社「旬刊経理情報」編集部です。 本誌では『「データ分析の森」ガイドマップ』を連載中。DXやリスキリングなどで注目される「データ分析」について、その具体的な中身...

上記の通り、

「権限の有無=面白さの有無」

となるのがデータ分析の本質なのである。

というのも、経営者や専門家がやることは、

データを読みとって洞察し、自分の判断と決断を下して、

次への価値を残す行動をしていくことに他ならない。

要はそれだけインパクトのある営みがデータ分析なのであり、

単なるトラッキングとは一線を画していることになる。

データ分析で退屈そう・窮屈そうにしているとしたら、

用いる知識や技術はそうとうレベルが高いのに、

実際やる内容はトラッキングさせられるだけで、

実態は中流か下流エンジニアのようなケースであることが多い。

 

現実解。

データ分析を通じて意思決定に携わるのは、

平たく言うと投資の判断と決断である。

人・モノ・お金を扱い、

金銭的な(研究や執筆の場合は知的な)利益を作るために、

行動の精度を上げていくのだ。

自分のことを自分でやるのだから、

そもそも面白いに決まっているんだよね。

データ分析のキャリアはそう選ばなくちゃ。

 

追記。

自分の場合は20代のうちに、

統計学の論文を用いた新規事業を、

ゼロから作って売り歩く経験をしたので、

権限や規模感の大切さを早々に肌で知ってしまった。

もしデータ分析がつまらないなら、権限を得てしまうと、

根本から面白くなる可能性が一気に高まると断言しよう。

 

追記の追記。

頭脳プレーが得意な組織ほど、権限を渡してくれる傾向が強い。

頭の悪い組織は、権限を渡さずマイクロマネジメントに逃げがち。

データ分析に関わるとき、この特性を覚えておこう。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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