データ分析キャリアで、成長し続ける人・成長が止まる人。

データ分析ここだけ話。

データ分析キャリアにおいて「年収が低い」「権限が小さい」という立場は、

FP&Aだろうとデータサイエンティストだろうとアナリストだろうと「絶対に避けろ」と繰り返し言い続けて来ている。

その心は、そのまま年齢を重ねても市場価値が下がるからだ。

 

率直に言ってしまうと、これらのデータ分析職で「活躍している」ようにウェブ上で扱われている人が、

思いのほか「キャリアに失敗した人の再チャレンジ」「その割にあまり権限がないため拡張性に乏しい」というケースが多い。

 

30代中盤にもなれば、早々に独立して大活躍していたり、

サラリーマンなら執行役員やCxOや子会社トップとして活躍していたり、

研究職なら結構な成果を上げている(若手としての限定評価ではない総合評価)。

 

実態をありのまま述べてしまうと、年収が低いとか権限が小さい場合、

期待感の割に上記の活躍や成果に行きつかないケースが多々あるのが、データ分析職だ。

 

年収が低いのは論外のため、

権限に論点を絞ると「発想がない」が以下2つ挙げられる。

・経営者がデータ分析職に権限を委譲する発想がない
・データ分析職本人に権限委譲してもらう発想がない

このうち経営者の発想を変えることはそもそも組織の仕組みから言って困難だから、

データ分析職本人が「権限をもっと付与してもらう」という発想を重視しよう。

事実をありのまま言うと、FP&A以外のデータ分析職(データアナリスト・データサイエンティスト)は、権限が薄いゆえ嫌な思いをするケースが目立つ。

にも関わらず「ビジネスサイドがああ言ってるから…」という悪魔のささやきで思考が停止し、

組織とは企業ごとに経営者が割り振った権限で動いているという基礎知識がなく、何の疑いも持たない従順な「人力BIツール」という実情が後を絶たない。

率直に申し上げて、この状況が続く限りは組織を揺り動かすレベルでの活躍はできず、ずっと「人力BIツール」で終わってしまう。

成長し続けたいのか、成長が止まっていいのかは、自分から選んで動いていくしかない。

 

現実解。

世の中には、実質的にFP&A・統計学・BizDevの知見を要する、マネジメントポジションがある。

もちろん全体の数は多くないが、データサイエンスの統計学要素に、FP&Aや「作り手」要素を付与して、

根本からやり方を変えている例など、ちゃんと探せば見つかってしまう。

そうやって理屈どまりではない成長機会を見出すことでしか、データ分析ポジションの成長はないと思っておこう。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

boxcox.netを講読する
タイトルとURLをコピーしました