経営 その77 〜 本音の出し方。

daily1 商い。

本音を出すには、実は繊細さと下準備が徹底的に求められる。
だからこそ、敢えて1回だけ出すストレートな本音に価値が出る。
不用意に本音を晒しても、一方的で安っぽい暴力にでしかないことに注意。

この意味。
そもそも、相手の本音に気づけないなら、
こちらがいくら本音を出そうとも、
何を言っても言葉の殴り合いにしかならない。

相手に本音を伝えても、
相手が受け取って読み解いて行動する気がないのなら、
お互いに後味の悪さしか残らない。

いくら本音を繰り返し言い続けようと、
それを相手の心に送り届けることが出来なければ、
退屈な勧誘や営業にすら劣ってしまうのである。

これをわかっている腕利きの経営者は、
日本人だろうとそうでなかろうと、
「建前も本音のうち」にしてしまう。

それだけ思慮を巡らせて喜ばせているとも言えるし、
関わる人を限定させているとも言えるし、
このどちらも当てはまるのが、
この場合の本音の伝わり方である。

誰しも本音と建前の壁をなくす必要はないけれど、
「自分が果たしたいことは何か」
「自分が幸せを感じることは何か」
ということを問わずにいると、
ありがちな「暴力的なストレートな本音」に流されてしまう。

ストレートな本音が常に暴力的とは限らないが、
不用意のままであり続けてしまうと、
ストレートな本音が衝撃を与えると気づけない。

敢えて1回だけ出すストレートな本音は、
その衝撃から掴み取りたい新たな視点や、
その先の人間関係の破壊と創造があるからこそ、
価値が浮き彫りになるんだよね。

必要がない場面や関係では、一切出すまでもないけれどもね。

..遠藤武

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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