しつこく食らいつくなら「複数の視点」を持とう。
「ひとつの視点」をさっさと捨てて、次々に変えていけばいい。
しつこさは軸であって、視点を変えない理由付けではない。
現実解。
ただしつこいだけだと、「この人は駄目だ」とみなされて、
それ以上話が先に進まなくなってしまう。
話が進まないならまだしも、人間関係が切れてしまうこともある。
これはしつこさが悪いのではなく、
やり方や前提条件や方向性を一切省みずに繰り返すことが、
「カッコ悪い」とみなされることにある。
要は、何も考えずに自分勝手に騒ぎ立てているだけだ。
ただ単に強引に売り込もうとする営業マンや、
ただ単に強引に締め業務を終わらせようとする事務員が、
「カッコ悪い」存在なのは、ここにある。
営業マンなら、顧客の喜びを第一に考える必要があるし、
事務員なら、快適で円滑なオフィスを第一に考える必要がある。
どうせしつこくするなら、
どうやったら他人が喜ぶかに関してのみ、
徹底してしつこくなったほうがいいんだよね。
これは我を張るだけの一方的な視点だと、
まず成立しないことに注意しよう。
どんなに自分勝手に見えても、
人がついてくるということは、
ちゃんと複数の視点を持っているんだよね。
..遠藤武