経営 その10 〜 投資。

daily1 商い。

自分の元手を積極的に運用して価値を上げ、さらなる自由度につなげる一連の流れを「投資」と捉えよう。

元手を他人の意思に持って行かれたり、元手を自分の意思で自由に管理できないのなら、その投資はリターンに対してコストが高すぎることになる。

また、なんとなく値上がりしそうだからと有価証券や商品や暗号通貨を購入して保有するのは、
結局はディーラーに勧められた投機であって、この文脈では投資とは呼ばない。

インデックスファンドや確定拠出年金は、結局は守りの資産であって、積極的に自由度を上げるための流れではない。

いずれも管理を巡って、多数の関係者の利害があり、リスクが渦巻いている。
仮に全て売却して手仕舞いしたならまだしも、そこに飛び込んで、
時間や感情や親分の演技に、プライベートを奪われてしまって、自由を得られるだろうか。

いかに濡れ手で粟だろうと、価格に一喜一憂し、心の安寧や行動の自由を削ってまで行う投資は、全て元本割れだ。

例えば、いくら利益を出そうとも、管理に追われて自由がないなら、
あるいは情報の胴元である関係者の動向伺いに追われて自由がないなら、
正直言ってそれじゃサラリーマンと大差ない。

また、年売上高でビリオンダラー(約1,000億円)を5年ちょっとで達成して目立とうとも、
知的背景や自由度の薄いサービスやマーケティングでは、継続性などどこにもない。

このようなビジネスモデルにわざわざ価値を見出す機関投資家や投資銀行などない。
このような事例の歩む道とは、3週遅れで負けがこんでから無理やり勝とうとして、
虚や不正ばかりが先行して自滅するという、何ともお寒い結末への道だ。

現実解。
投資するなら、自分の自由が削られないことを前提にして、
後戻りルートを先に確保しておく必要がある。
この発想で成長していく人は、今持っているお金の大小関係なく、
たとえ不都合であっても事実を虚心坦懐に見ようとする人だけなんだよね。
事実を見ようとせず、知的背景のある自由を大切にしない人とは、関わらないようにする。

これは立派な時間への投資だ。

..遠藤武

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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