一番のリスクヘッジ策とは、面白さや知性のない物事には懇切丁寧に別れを告げて、
面白くて知性のある物事にだけ懇切丁寧に集中して関わることである。
昨今では「面白いことや好きなことだけしていればいい」という視点ばかりが取り上げられる。
この本音、面白いことや好きなことを流行らせたい層の営業トークだ。
だいいち、知性や自由を載せ切れていない面白さなど、
「パンとサーカス」のような、古来からの大衆向けの宣伝に過ぎない。
現実解。
大衆を脱したければ、現代人として少しだけ自由に頭が回る側にさっさと立ち、
「この宣伝のねちっこさや言行不一致て、お金や資産や知名度には一切関係なく、知性や自由の有無で決まるんだよね」
という、実は薄々気づいていた発想を直視することである。
このように言語化するだけで、まずは「何と関わらないか」を炙り出せる。
これも立派な知性の使い方だ。
..遠藤武