経営 その26 〜 マネジメント。

daily1 商い。

マネジメントとは、単に管理することを意味していない。

混沌としてつかみようのない状況を、時にはなだめすかし、
時にはムチを振るって、欲する結果を叩き出すことがマネジメントである。

プロジェクト単位、組織単位、ビジネス単位でこれらが求められ、
その現場では、しなやかさと知性とタフさが求められる。
対人関係については、いっそうの配慮が必要となる。
物事の理解については、大局観と粒度のバランス感覚が必須である。

コストベネフィットを十分に理解し、何が利益を出しているか、
何が利益を減らしているかを、十二分に眺め尽くせている必要がある。

一挙手一投足にしつこく口を出す上意下達は、
マネジメントではなくコントロールだ。

作業の流れをモニターして方向づけるだけであれば、
マネジメントではなくアドミニストレーションだ。

このような残念な管理をマネジメントと勘違いしているケースが多いが、
それはただただ何も理解していない人が、役割をあてがわれただけに過ぎず、
利益や付加価値への貢献は実際のところまったくのゼロである。

現実解。
ここまで眺めると、上意下達しかできない層から、
マネジメントの権限を真っ先に剥奪する必要があることは明白だ。

尤も、お金と所有権を持つだけの層が、
このような残念マネジメントを繰り返すという、
悲惨な悪循環に陥ってしまっていることも多々ある。
これは洋の東西を問わず見てきた一次情報である。

この千日手に、どう見切りをつけて、どのように離れる決断を下すか。
そのような頭の使い方にこそ、マネジメントスキルを得る機会が眠っているんだよね。

..遠藤武

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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