文献やコンテンツは、現段階での他人の知識の集合だ。
知識に親しんで、新たな知識をひねり出すには、
これらを動かし重ね合わせ、描かれていなかったことを描くだけでいい。
現実解。
「よく考えろ」と言われたり、壁にぶつかったりしたら、
・持つ知識が足りない
・知識を動かし重ねていない
・知識を使ってその先を描いていない
という状況を疑おう。
単に知識を持っているだけであれば、その質を少しずつ向上させ、
さっさと次のステージに展開させてしまえばいいのである。
ウェブ検索で論文を調べたり、本や記事や電子書籍を読み漁って、
その先に想像を巡らせるという動作は、寝転がりながら一人で出来る知的生産だ。
次に取るべき(取らないべき)行動を、そうやってひねり出していいし、
個人的な経験や、人から聞いた物事や、有名な事例と照らし合わせてもいい。
「数学は、紙と鉛筆で可能な基礎科学だよ」
統計物理学の教授がそう言っていたことを、折に触れて思い出す。
頭の中からひねり出すという動作について、道具は違えど、
実は知的生産として大きな違いはないんだよね。
..遠藤武