10年前までは気にされていたが、
もう転職回数を問う必要はなくなった。
ただし「やった!好き放題転職していいのか!」
と思うのは早合点だ。
正確には、
「強者として活躍する選択肢として、好き放題転職していい」
「強者として成長し続ける外資企業や新興企業や、独立の際に重宝される」
という意味である。
転職回数を問うことはあまり意味をなさないと、
令和の今となっては完全にバレ切った。
とはいえこれは、
「超アグレッシブな肉食系」か、
「淡々と自分にできることを広げるビルダー」が、
ゴリゴリ学びながら攻めていく発想だ。
もしそうではなく、
少しでも保守的なところがあるなら、
転職回数はできるだけ気にした方がいい。
移籍や転職が首尾よくできるのは、
そもそも強者の側であり、
適当に動いているようで頭がしっかり回るとか、
何かしら目標が明確にあるというケースだとか、
少数派に立っていることがほとんどだ。
転職エージェントやヘッドハンターとやりとりし、
外資企業やユニコーン企業を渡り歩き、
雑誌や書籍に華々しく取り上げられるケースは、
全体で見れば1割程度もなく、
零細企業にしか縁がない圧倒的多数の凡人は、
上司の仕事をラクにしてあげるとか、
愚直にできることを増やしていくように、
全く別な戦略を取るしかないのである。
「自分はどっちだろう…」
そう悩む時点で、素直に凡人側だと認めるしかない。
学歴で言えば、上から数えた方が早いとか、
スキルセットとマインドセットが1つの企業に縛られる必要がないとか、
汎用性が高い時点で、
迷わず強者の側である。
率直に事実を言うと、
40代までで管理職経験やそれに相当する職歴がないとか、
30代までで全く仕事ができないという時点で、
今いる所属先がなくなったら路頭に迷うと断言していい。
40〜50代がリストラでキャリアを失い、
年収が半減どころかゼロになるケースも同じだ。
これらの場合は転職回数以前に、
外部で通用する職歴を自ら積む必要がある。
仮に所属先にまともなOJTやトレーニングがないなら、
例えば本を読み漁って真似して、
経営者や上司が喜ぶことを、
1つでも多く増やして、
重宝がられる経験をすることだ。
どんな仕事でも、
嫌がらずに率先して、
素直に改革や改善をしていくのだ。
コピー取りでもいいし、
議事録作成でもいいので、
「ありがとう!助かった!」
と言ってもらえる成功体験を、
1つでも多く重ねるのである。
全ての仕事は、
雑用を仕組み化したものでしかない。
ということは、
どんなに高度な仕事でも、
バラバラに解きほぐすと、
1つ1つのフローは雑用にすぎないとわかる。
これがわかれば大チャンスだ。
雑用をこなすことで、
日々の仕事の仕組みを知ることになる。
好き放題転職することが権利だとしたら、
その権利を果たすための基礎が、
仕事ができるという実力である。
メモ取りや電話対応などの雑用を、
パーフェクトにこなすことができたら、
上司は他の仕事を振りたくなる。
実力がつくとはそういうことだ。
仮に雑用がパーフェクトにできても、
他の仕事を振ってくれず実力がつかないなら、
その時は堂々と移籍・転職すればいい。
実力があるのだから、
素直にしつこく探せば、
どこかの企業が雇ってくれる可能性が高い。
転職回数が問われないということは、
単純に実力主義になったのだから、
何かを自分から積極的に行っている人と、
何もせず粗利を食い潰している人では、
末路がどうなるか、
明々白々になると事実を認めることである。
現実解。
とにかく実力をつけること。
前日比1%増で構わないから、
記録を更新して成長していくこと。
毎日1%成長として複利計算すると、
15日後で15%成長でき、
30日で35%成長できる。
自信がない場合は前日比0.5%成長から始めても構わない。
それだけじりじりと成長していける分野を選び、
それだけ淡々とやっていくからこそ、
結果的に転職回数が問われない分野に、
応用が効くようになる。
まずは、素直に淡々と。
boxcox.net、遠藤武。