組織の都合で動かされて、
全体像が見えなくなってしまう状態が、
サラリーマンの一番のデメリットであり弱点だ。
要は、専門性がなくなってしまうのである。
そもそも一般的な日系大手企業の文系就職の場合、
大学での専門と就職活動があまりリンクせず、
「会社」というこしらえ物に関わるに際し、
知識不足であることすら気づかずに、
断片知識ばかりが積み上がって、
変なクセがついて疲弊させられてしまうのである。
これはもったいない。
この対策を挙げると、
「会社」というこしらえ物に関わるに際して、
必要な知識を網羅しておくことだ。
大掴みで挙げるとしたら、
会社法、複式簿記、民法・商法(契約法)、税法、会計基準、監査基準、ファイナンス…といった会計や法律の分野や、
ERP、CRM、サプライチェーン、生産管理、品質管理、マーケティング、人材管理、マネジメント…といった経営領域やIT分野が、
それぞれ挙げられる。
一般的な文系就職を過ごした人は、
これらのどこかをカバーしているはずだ。
現実解。
キャリアに合わせて、
これらを複数組み合わせたり、
深掘りさせていくというのが、
ただのサラリーマンでは終わらない、
一定以上の専門性がある人が取る道である。
追記。
サラリーマンの場合、上記に加えて、
サービス業や金融業や製薬業といった「業界」と、
企画や営業や経理やコンサルといった「職種」が、
それぞれ掛け算される。
大掴みを理解した上で、
掛け算を自分から作り込み、
異分野を掛け合わせてニッチに攻めていくと、
結果的に専門分野と網羅性が高まっていく。
boxcox.net、遠藤武。