三流や偽物は、確実に断るか、確実に嫌われておく。

daily10 お金と実力。

「嫌われることが怖い…」

そう思う人は少なくないだろう。

だがこれは間違いで、

場の空気をドン引きさせる断りの決断でもいいし、

中途半端なところから「やっぱりやめます」でもいいので、

三流や偽物からは、

確実にスッパリと嫌われておく必要がある。

気分良く去ってもらうでもいい。

とにかくひたすら、

さっさと断ることに注力すればいい。

だいいち、三流や偽物から好かれても、

はっきり言ってロクなことはない。

三流や偽物の特徴は、

「説明がましいくせに、実力が伴っていない」

「相手に喜ばれることをしていない」

という点にある。

人の命に関わるような、

クリティカルな難問や議論がある分野でもないのに、

やたらと説明がましく、

挙句のはて自分の実力をごまかし、

嘘を嘘で塗り固めることに慣れてしまう。

このような人から嫌われて、

何も困ることなどない。

 

ビジネスの話をしよう。

私は、オーナー企業経営者向けの「仕組み化指南」のほか、

データ分析や新規事業立ち上げといった領域について、

大きめの企業向けの指南も、

研究開発の一環として手がけている。

その際に間に立って協力してくれる、

優れた企業が複数あるのだが、

どれも「ここはすごい!」とつい唸ってしまうような、

パワーと発想に溢れた実力ある一流の組織である。

そのような企業の場合、

ポジショニングづくりがうまい。

100%例外なく喜ばれる仕事をしている。

一緒に動けば、

私は自分の得意技を用いて、

唯一無二のプロとして活躍できることになる。

 

この真逆のパターン。

わざわざたいそうに「コンサル」を自称しておきながら、

わかる人からは「これってコンサルじゃないよね」とバレてしまっている残念な組織は、

今まで例外なく、全て丁重にお断りしてきている。

ストレートに言ってしまうと、

ただの人集めや代行業でありポジショニングが低いのだ。

どれだけ規模が大きかろうと上場していようと、

間に入られることで足を引っ張られる。

例えばITパッケージシステム導入の作業代行を、

IT「コンサル」と称して10年や20年もしてきたとしても、

その組織にはそもそも実力がつかない。

なぜなら、他人の作ったシステムを、

一度も当事者として使ったことがない作業者として、

代わりに設定しているだけに過ぎないためだ。

これでコンサルを自称しても、

ファイナンスもマネジメントもマーケティングも知らない、

「自称コンサル、実態使い走り」

の自意識過剰が生まれるだけだ。

このような中途半端な状況に、

ごたいそうなブランドを付けているようでは、

どんなに優秀な人が集まる業界だろうと、

どこかで必ず頭打ちしてしまう。

 

この事実はそもそも、

ゼロからプロダクトを作るとか、

ゼロから組織を立ち上げた人からすれば、

一発で二度と関わらないと判断する三流丸出しだ。

それ以前に「自称コンサル」のIT下請け業は、

新卒就活で「ダサい」と完全にバレてしまったが。

パッケージされた物事の作業代行しか経験がないなら、

それはいくら独立しようとも、

「お客様の本音のお困りごとを解決して、喜んでもらう」

という本質的な価値創りからは、

蚊帳の外なのである。

 

ほかに例を挙げれば数限りないが、

このような三流と仲良くしていることが、

好き嫌いを通り越して、どれだけ危険か、

まともな感性があるなら、ゼロ秒でわかるはずだ。

もし中途半端なところから断れなくなり、

ダラダラと嫌な思いで群れていると、

嫌な思いが自分の価値にそのまま化けてしまう。

とすると、この真逆を取るしか無い。

 

現実解。

三流からは、さっさと嫌われて、

自分の土俵を作り込もう。

嫌な思いを、良い思いに転換させるためにも。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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