コンサルティング会社に行くメリットと限界。

daily10 お金と実力。

・最先端の物事に、最上流の権限で触れられる。

・仕事の本質が、調査・分析が軸であり、研究に近い。

・若手のうちに、経営レベルでビッグクライアントを支援できる。

思いつくままに書くと、コンサルティング会社に行くメリットはこれくらい。

 

「この中で最も重要な点はどれですか?」

と問われたら、

迷わず「最上流の権限」が最も重要と即答する。

 

その背景。

これらはどれをとっても、

20代30代からすれば、相当大きい経験だ。

とはいえ、SIer(システムインテグレーター=ITシステム導入代行業者)のままでは、

模範解答のある制作代行を強いられてしまう。

ストレートに言うと、

権限のない状態は全て制作代行の下請けであり、

模範解答が存在している仕事しか依頼されない。

フリーランスとは名ばかりの安値の下請けは、

模範解答を再現してもらう代行業だから、

値段が安いのである。

この逆で、模範解答がない医療や法律の分野は、

専門家への報酬も権威性も極めて高い。

誰も手の施しようがない状態に、

自らの知見を持ってして現実解を出せる人は、

その場の状況を不確実ながらも好転させるゆえに、

成長の旗手だと言える。

これは実力に権限が付与されるからこそ、

自分の主体的に思考で成り立つ、

プロの仕事である。

権限がある「プロの立場」で仕事をすることが大前提。

権限がないとか、下請け状態は論外として、

「年功序列で割り振られる仕事内容」は、

実力がなくても出来る作業だとバレたから、

優秀な人ほど既存の年功序列という理不尽を避け、

権限を求めてコンサルティング会社に行きたがるようになった。

 

限界の話。

・コンサルティング会社で得られる知見がコモディティ化(既成商品化)した

・戦略分野やM&A分野も「その分野の業務代行しかできない」という罠に陥った

デジタル化や新規事業対応で、

「ロジックだけでは説明できない本音」

「生々しい現場の情報や経験」

が重要になり、

今までのベタな戦略分野は価値が下がった。

要はデジタル化されていない知見を、

どうやってデジタル化するかに価値がシフトし、

そのためにチームや組織や市場の本音を出すアプローチが必要になった。

そのために現場の生々しく泥臭い一次情報と、

全体を一気通貫する天高くからの視点が、

どちらも必要という「矛盾した無茶ぶり」が多発しているのである。

この矛盾とは要は本音のことであり、

起業する上での理由や直感と同じである。

実際に超大規模なDXの現場に指南していると、

最も求められる要素が、

「誰も模範解答を持っていない洞察」

であることが大多数である。

「妄想と行動」が重要なのは、

みんなが薄々かつ悶々と抱いていた本音を、

思い切って共通言語化して、

行動に移してもらうことにある。

スタート地点は「思い」という妄想から始めるほかない。

そこからブラッシュアップしていくのである。

ロジカルシンキングだけで済んでいた物事が、

妄想という人間の本音を、

ロジックと掛け算していく行動なしには、

もはや立ち行かなくなったということだ。

 

現実解。

コンサルティングだけだと、

「妄想と行動」という切り口のない、

ただひたすら真面目な人が増えてしまう。

コンサル経験者は激務を忘れ去って、

もっとバカげた妄想と掛け算をするといい。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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