特に事務系のCxO(場合によってはCFOがそうなりやすい)は、
自分から企画や売上や利益を作れないため、
コモディティ人材化(=その他大勢化)してしまう。
主に担う資金調達やバックオフィス構築は、
そもそも断片的な機能でしかない。
私が直接話したことのある、
今をときめくメガベンチャーのCMOは、
「PL(損益計算書)に責任を持つまでがCMOである」
と言っていた。
これを聞いてなるほどと思ったのだが、
実のところCFOやFP&A(財務予測を踏まえた事業推進戦略)領域に踏み込んでいる。
要はその他大勢の組織からすれば越権行為なのである。
越権やフライングとは、
コモディティ人材とは真逆の、
価値を作る側のポジションである。
この気づきは、
CxOを派遣する業者をふと目にした点にある。
いちおうのピカピカの経歴を誇っている様子だったが、
揃いも揃って「コモディティの経歴」どまりだった。
大学在学中に創業経験を誇ろうとも、
外銀で資金調達業務をしようとも、
それらの中身がすべて断片的で本音のない、
代行業務どまりだったことに他ならない。
ロジカルシンキングを極めるとそうなってしまう。
現実解。
やっぱり、本音からくる妄想と行動には、
絶対に勝つことができないんだよね。
本音を出さなきゃ即コモディティ市場行き。
それが嫌なら即本音を出して、
越権やフライングしていこう。
boxcox.net、遠藤武。