SNSの話から、ちょっとした分析をしてみよう。
前提条件。
ある政治系・社会系SNSアカウント。
実名を出しており、数万フォロワーがいる。
幾らか商業誌にも寄稿している。
その書き込みに、
独立しているが年収300万円に満たない
という内容を見かけた。
分析。
「数万フォロワーもいるのに、現実は厳しい…」
何も考えずに観てしまうとそんな言葉が出そうだが、
これは原因がはっきりしている。
そもそも勝てる条件がないまま独立してしまっただけでしかない。
いくら有益性や独自性が出ており、雑誌寄稿を行なっていても、これには例外はない。
フォロワーが数万単位いようと、弱者のままだと仕事がなく、単価の安い下請けしかできないのである。
独立して勝てる条件とは、その分野で圧倒的強者であり、楽勝ができることだ。
こと独立やフリーランスに関して、楽勝のない状態は、いくら名前が知られていようと、全て下請け代行業という弱者だ。
きれいごとを抜きにすると、そのように市場分析するしかないのである。
政治や社会の分析で、勝つためにやるべきこと。
数強かつ英強であることと、できる限り良い研究歴や職歴を付けることだ。数強かつ英強であれば、しくじることはない。
研究歴や職歴の中から、確実に世の中を眺めていくのである。
仮に新卒でしくじっても、転職で良い待遇を享受できる。
職歴からストックが得られるのは、どんなに不利に見ても大きい。
みんなが聞きたい話は、圧倒的強者にストックされた体験談や論評であって、弱者がいくら正論だけを唱えても、そこには甘言に群れたい人しか来ない。
その状態では強者は程遠い。
政治や社会の問題を、弱者が弱者のまま語ったところで、勝ちようがないのが実情だ。
もっとも、突出して知名度が上がる出来事があり、そこで文才が発揮し、先導できるなら話は別だが。
とはいえそれは運ゲーになってしまうので、ストックは得づらいから要注意。
現実解。
無理するのではなく、楽勝が基本だ。
みんなが政治や社会の分析をするために、数強英強になる必要はない。
「無理して嫌な思いして強くなれ」ということではなく、その逆の「失敗を重ねながら自分が楽勝できるポジションを見つけて強者になれ」ということだ。
実際の社会には、数学や英語や政治のほかに、無数に競技種目がある。
そこからニッチな物事を掛け算して、自分が一番強みを発揮できる土俵を作ってしまえばいい。
追記。
このような形で、スモールな分析をしていきます。
定性的な分析は、データや事例を眺める分析の基礎だよ。
boxcox.net、遠藤武。