人脈を得られる人、得られない人。

daily11 スモール分析。

「実力がないくせに、やたら群れて会いたがる三流が99%」だと思っておこう。

その状態で人脈を得ようと思っても、絶対に手に入らない。

異業種交流会やオンラインサロンやビジネスマッチングアプリで群れる層にロクな人がいないのは、そもそも実力がないのに誰かれ構わず会いたがる残念な人ばかりだからということだ。

逆に言えば「えっ、それすごい!」とか「面白そう!」とついつい聞き返したくなるような実力や実績があれば、放っておかれることはなくなる。

例えば、ゼロイチ立ち上げを経験して少なくとも年売上高数十億円まで成長している、大きな企業や組織における経営戦略とか研究開発の裏側を知っている、メジャーな分野の一流誌で連載している、手掛けているビジネスが単に面白くスケールや発想が大きい…といったものが挙げられる。

これは全て、つべこべ言わずに実力をつけることが第一という点で共通している。その時点で上位1%には簡単に入れるし、独立も視野に入る。普通のサラリーマンと同じではなくなる。

 

その次の話。

仮に実力があっても、人に「欲しい!」と手を挙げてもらえないなら、それは実力がないのと同じだ。

とはいえ、上位1%の実力があるなら、誰かがピン!と来て助けてくれる確率が桁違いにハネ上がる。

実力が突出しており、それを伝えるべき相手に堂々と伝えることができれば、「欲しい!」と手を挙げてもらうことなどたやすい(少なくとも私は例外なく「欲しい!」と言ってもらうための手伝いをしている)。

ここで何がなんでも避けたいのは、不用意に腐れ縁にその他大勢が居座ったり、不用意に誰にでも優しく平等に接してしまい、自分の調律が狂うことである。

上位1%側にも関わらず「所詮こんなものか…」という不貞腐れは、自分の調律が狂ってしまっている人にありがちだ。

また集客など「お客さんください!」とストレートに言ってしまう状態も、調律ミスだと言っていい。そうではなく、価値に転換する言い換えをすればいいだけであり、実力が上位1%であれば「経営資源の交換」が成り立つから、自分の得意技で相手が喜ぶことをやればよい。何も難しいことではなく、場合によっては「話を聞いて一緒に考える」「人をつなぐ」ことでもよい。

とりわけ、もともと優秀で成績がよかった秀才肌や、物事の切り口が独創的な天才肌の場合、調律が狂って周囲の環境から自滅に追いやられることが多い。

これは物凄くもったいない。

このもったいなさを回避する上で重要なのは「自分に敬意を持って接しない人とは、いっさい手を切ること」である。

これは私が人と接する基準でもあるが、実力があり、相手が私に敬意を持って接するのであれば、同様に敬意を返し、コンスタントな流れを絶やさないようにしている。

 

現実解。

実のところ、実力と敬意で磨かれた自然な人間関係こそが、人脈だ。

人脈とは、そもそも圧倒的な実力があるからこそ成り立つ。

ちゃんと実力をつけ、相手を喜ばせることをすれば、実は人脈があちこちから突然拓けるものだと気付ける。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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