「私は喋りがヘタクソで、実力を出しきることができないことに悩んでいます。典型的な口下手ということです。どうしたらいいでしょうか?」
こういう場合、順序を逆にしてみましょう。
「実力がヘタクソで、喋りに出しきることができない」という可能性を疑います。
実力をつければ自ずと目立ちます。
人から「欲しい!」「ぜひお願いします!」と継続的に言われることが、実力のあることだとしましょう。
そういう場合、わざわざ言葉数ばかり増やすとか、口先だけで語る必要は一切ありません。
なぜなら、実力を示すエピソードに物語らせるほうが、全てにおいて手っ取り早く、一発で納得してもらえるからです。
例外を挙げるなら、特定分野に詳しいギーク(オタク)には、喋りが壊滅的にヘタクソなケースがありますが、自分の専門分野や興味関心には実力があるゆえに弁が立ちます。
実力があり脳裏に浮かぶ物事の解像度を、自在に言葉で上げ下げすれば、自ずと他者には伝わります。自分の認識の誤解を解けば、自ずと他の分野でも上手く喋れるはずです。
とはいえ、これは例外的なケースです。
まずは、自分の実力があるかないか、口先の言葉だけで言い訳していないかを疑うほうが、手っ取り早いと認識するとよいのではないでしょうか。
その際も無理に実力をつけるより、確実に勝てそうなところから手をつけていくことが、鉄則です。
現実解。
実力をつけることに徹底し、口下手の悩みなど早々に包み込んでしまうほうが、かえって口下手を逸らすことができる。
boxcox.net、遠藤武。