「プロジェクトワークは過酷だが、成長できて報酬も高く、やりがいがある」
これらはコンサルティング会社にありがちな考え方だ。
ロジカルシンキングとしては、非の打ち所なく正しい。
いっぽう、その本音は、
「コンサルティング会社の経営者が、若手を修行僧のようにこき使う方便」
だと既にバレてしまっている。
この考え方は、コンサルティング会社出身者で、
コンサルティングをやめた人が異口同音に言っていることである。
要はロジカルシンキングは、
「サラリーマンがサラリーマンを動かすための方便」
だと明確にバレてしまっているのである。
そもそも、ロジカルな視点を極めたところで、
やたらと理屈っぽくねちっこいまま、
市場の本音に寄り添えないならば、
理路整然と間違えることになる。
理路整然と間違えることは、アナリスト時代から今の今まで、最も気をつけているが、
そうなってしまうと商品は全く売れないし、予測や研究は成り立たないためだ。
現実解。
ビジネスも、科学や芸術や芸能でも、
本当に成長し続けたいのなら、
既存の理路整然から思い切ってドロップアウトする必要がある。
ドロップアウトするとは、既存の常識に疑いを持つことだ。
根本は、ロジックを飛び越えて、ピン!と来る本音に寄り添うことだ。
そのために思い切って疑い、既成概念を超え、堂々とイメージを膨らませるのだ。
宗教も科学も芸術も、人間の想像できる範囲からしか始まらない。
逆に言うと、人間の想像の範囲を広げることで、壁を乗り越えられる。
追記。
ロジックは、本音や妄想を起点として壁を乗り越えるための、後付け資材と思えば大丈夫。
boxcox.net、遠藤武。