模範解答すら使えない組織が、増えてきた。

daily11 スモール分析。

模範解答をないがしろにする仕事は、付加価値が下がる。

これはわかり切ったことだが、恐ろしいことに、模範解答すら扱えない組織が増えてきたと感じる。

昨今のデジタルトランスフォーメーションや、起業ブームに起因していると言ってよい。

立ち居振る舞いが悪く、知的生産を気分悪く行ってしまい、

マネジメントの模範解答すら理解しない役職者を放置している経営が横行しているのだ。

 

そもそも模範解答とは、時短させる手段であり、誰もがテンプレート対応できるようにするための知恵だ。

事務処理も報連相も、時短のためにある模範解答だ。

そこにコストを取られてしまうのは、根本から建て付けが間違っているのである。

 

事務処理に時間や労力がかかるというのは、その組織が時間を捨てていることにほかならない。

プロジェクトの連絡や調整ごとに障壁があると、その組織文化を抜本的に改めなければ、人離れやお金離れを起こす。

これらはいずれも模範解答をうまく扱えていない典型例である。

 

この原因は、はっきりしている。

無駄な上下関係に執着し、仕事で模範解答という知恵を徹底活用や共有しないまま、ヘナチョコ状態を組織内で維持して遊んでいるのだ。

組織で忖度があったり、高圧的な立ち居振る舞いだったり、下請けでへっぴり腰になっていたりと、大人の対応ができないという一点に尽きる。

ちょうど、学校で勉強についていけない層がグレていくのと同じである。

 

現実解。

営業ばかり強い企業に、こういう状況が起こりがちだ。

無理して営業力で案件を取るので、決まってねちっこくなり、内弁慶な気質ばかりが強調される。

知的生産を売りにしている業界にも関わらず、ヘナチョコのまま、それなりに回ってしまっているケースも少なからずある。

このようなケースに直面したら、さっさとその組織から離れよう。

グレーゾーンを悪用する営業会社だからこそ、その上位互換をカバーする同業他社や類似の企業は、必ず存在する。

 

追記。

デジタル化の過渡期で、こういうヘナチョコ企業が出てくるのは、実は上位互換して勝ちにいくチャンスでもある。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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