自分のところに寄せられる悩みや、
洞察を出すために読み漁って大量の知識や情報を見ていると、
「あちゃー、やっぱりこの人は(この組織は)下に逃げて、実力を下げてしまったか…」
という物事をよく見かける。
例外なく「この人や組織ではそもそも無理もないな」というケースであり、
「せっかくうまく行っていたのに残念」と思うことはほぼ0%だと言ってよい。
特に経営者を見ていると、
これ以上もうグレードを上げられない状態が確定したとき、
出自や実績がよくわからない自称プロを味方につけて、
堂々とトップレベルぶっているケースが多い。
実態は格式やグレードを落とすどころか、
最悪の場合は詐欺にあってしまうこともあるのだが。
少し成長したのをいいことに、
変なところで色気を出して、
かえって残念なことになっているのである。
この逆で、ちゃんと実力を発揮している経営者は、
「こりゃダメだな」と思った半端者とは関わらず、
「これはすごい!」と思った相手は依怙贔屓する。
少なくともその選び方に知性があるのだ。
知性をつける方法は実はシンプルで、
知性がある人の幼少期を真似すればよい。
手っ取り早い方法は、
今のあなたが中高年でもいっさい気にせず、
知性のある人が幼少期に読むような絵本や図鑑を読み漁ることだ。
あるいは、義務教育(小学校・中学校)の教科書でもよい。
それだけで知性がある人の発想や価値観の根本を、
真似するとっかかりが得られる。
絵本や図鑑や義務教育の教科書は、
その道のトッププロが書いたものであり、
改めて読み返すと数多くの発見がある。
それどころか、
何より、磨かれ読み継がれた上澄みのため、
どこかで元ネタとして用いられている。
これらが基礎として得られると、
薄っぺらい知識に触れて一発で違和感を抱く。
これが知性のあるセンスだと言い切ってよい。
現実解。
ちゃんと上澄みに触れよう。
それだけで土台がしっかりして、
上方向に引っ張り上げられ、
身も心も助けてくれるから。
boxcox.net、遠藤武。