成長のために、「今までの延長線上」の発想をやめる。

daily11 スモール分析。

継続的な成長のために常に意識してきていることなのだが、

今やっていることの延長線上だけで話が終わらないようにすることが肝要だ。

 

「今やっていることが次の仕事のマーケティングである」

という考え方を本で知り、好きで活用している。

これには実は2つの論点があり、

(1)今やっていることで磨き込むべきことは徹底的に磨き込む

(2)今やっていることで捨てるべきものは思い切って捨てて時間を作り(1)をもっと強化する

という意味なのである。

 

(1)は上達がそのまま成長につながることであり、基礎力をつけるということだ。

要は「足し算」のことであり、誰もが幼少期から経ているゆえに、(1)はわかりやすい。

(2)は「基礎をカバーした上で、勝ち目のない人間関係や物事や習慣は全て捨てろ」ということだ。

A/Bテストだったり、PDCAサイクルやD-OODAループだったりを経て、

「やること」「やらないこと」を決めて実行するのが(2)である。

要は「やらないこと=やめること」すなわち「引き算」ということだ。

 

「ダメなものは何をやってもダメだから、やめて別な道にピボット(転換)する」

という、「引き算」の発想でつまずく人が多い。

というのも、大多数は「やめる」とか「時間を減らす」「手を抜く」ということに、

罪悪感を抱かされてしまっており、

ついうっかり、同調圧力で苦手意識を持たされてしまうのだ。

 

これを難しくとらえる必要はなく、

単に「大多数は取り組んでいないから自分は取り組もう!」と思ってカジュアルにやってみればよい。

その上で「やめる」ことを経て、時間を増やすことでしか、

仕事の価値は上に行くことができないようになっている事実を噛み締めるのだ。

ただ時間を消費する下請けライターと、時短で的確に示唆を出すスライドを書くコンサルでは、

仮に似たようなことをやっていても、後者のほうが付加価値が非常に高い。

自分の時間を減らしながらも、目の前の相手の時間や手間を減らし、時間対効果にプラスの影響を与えているからだ。

言わずもがな、特定の組織や物事に向け示唆を出すスライドと、連載や単著を複数持つ作家の作品とでは、後者のほうが付加価値が非常に高い。

更に広く深く、遠くまで拡散する形で、時間対効果にプラスの影響を与えた総和が、完全に勝っているためだ。

 

現実解。

今の延長線上ではない視点を、常に小脇に抱えておこう。

つまるところ、人間の資源とは、ヒト・モノ・お金・時間である。

この本質がわかっていれば、今までの延長線上だけでうまく行かないとき、

時間の使い方からヒトやモノ(やコト)との付き合い方を変え、

さっさと終わらせられる物事はさっさと終わらせてしまい、

関わるべきでない物事は全て捨て、

自分の得意技を伸ばしていくことができる。

 

追記。

今の延長線上にないことを考えること自体、すごくエキサイティングなんだよね。

収入を2倍や10倍にするために発想を逆にするとか、

「これは絶対にやらない!(追って必ずやめる!)」

と腹決めするのは、ある意味で常識に反しているからこそ、

すごく燃える目標立てなのだから。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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