メールやチャットやウェブ会議が、当たり前になって久しい。
プロとして実力ベースで仕事をするなら、ワラワラと集まって時間を大量消費するより、
リモートで実力を動かすほうが確実に生産性が上がるようになった。
その結果、プロ同士の協力関係や座組みについて、実力差が今までにないほど思いきり露呈するようになった。
前置きが長くなったが、実力のないメールやメッセージに、ご丁寧に反応するか否かは、自分の判断で決めていい。
実力が合わない相手と関わる必要も意味もないためだ。
実力のない相手と連絡を取る・取らない(テンプレ対応して放置プレイすることを含む)は自分の判断で決めていいのであり、実力をベースに誰と関わるかを自分で決めることでしか、実力は発揮できないためだ。
実力がなければ、仕事の依頼も、執筆の依頼も発生しない。
少しわがままに思えるかもしれないが、生産性向上には「やらないこと」を決めることがまず必要であり、実は理にかなっている。
反響率と同じで、マーケティングの基本でもあり、実力を見定めるために必要なことだ。
「欲しい!」とならない人を追い回すのは、そもそも売れない営業マンの所業だ。
そもそもだが、わがままをそのまま価値として活かす動き方が、実力がある側の常であると気づこう。
実力のある人は、自分がセットした価値観を、そのまま自分の仕事にしている。
経営者と独立している人が、これに当てはまる。
(かなり自由度は落ちるものの、自由な組織の幹部や平社員も、まあまあ当てはまる。)
実力のない人は、他人がセットした価値観を、そのまま自分の仕事にしている。
下請け組織や、大多数のサラリーマンが、これに当てはまる。
自由度に応じて、誰とどのように関わるかは変わってくるが、自由度が高いほうが実力も立場も上であり、そして時給も上だと相場は決まっている。
上記いずれの自由度も私は経験してきたが、意識して「ダメだこりゃ!」というメールやメッセージには触れずに(あるいはテンプレを用意して爆速で)過ごした結果、自分の実力をつける自由時間が確保できた。
自由度が増すたびに、そして「いちいち返さない」と決断するたびに、立場も時給も跳ね上がったことは、言うまでもない。
現実解。
「必要のない相手や場面には返さない」と決めておくことで、誰とどのように関わるかを定めることができる。
そうすることで日常にメリハリがつき、自分が本当に関わるべき相手とだけ関わればいいと腹落ちできる。
本当に相手を精一杯助ければ仕事は広がりやすくなり、楽勝する道筋が生まれる。
boxcox.net、遠藤武。