価値は本音から生まれるのであり、議論や多数決からは生まれない。

daily11 スモール分析。

多くの人がついつい直感的に誤ってしまうのだが、

本音が価値を生むのであって、議論や多数決からは価値は生まれない。

誰かが価値となる第一声を上げたところから、後付けで議論が起こるのだ。

 

第一声が新たな切り口の技術なら、それは科学やビジネスの発展につながる。

失敗から手法が出てくることなど当たり前であり、

とんでもない傲慢や欲求といった本音を昇華し、価値が出ることも多々ある。

落としても壊れない時計」という一言から、大ヒット商品が出ることもある。

要は、新たな切り口は「正気か?」と言われかねない主観だらけなのだ。

 

お察しと思うが、エモーショナルな主観や失敗や本音を活用して価値を出すことは、ロジカルを極めた議論や多数決と、そもそも相入れない。

理屈が正しくとも、感情的に「イヤ!」と思う物事に、人は誰も関わりたくないためだ。

ビジネスだろうとラブレターだろうと、すべてが理屈で書かれていたら、誰にもピン!と来ない。

ピン!と来ないものを世に出しても売れるわけがないし、恋愛なら嫌われて終わりである。

ここに議論の余地はない。

 

「ウソだ!議論する意味があるはずだ!」

という真面目な声が聞こえて来そうなので、書いておこう。

議会や裁判所がひたすら議論をするのは、価値を生むためではなく、生まれた価値を法律や判決の文脈に乗せる手続きである。

手続きだからこそ、徹底してロジカルに定義や解釈を加え、客観視するのである。

手続きとは、仕組みに乗っけて応用可能にすることであり、価値をゼロから作ることと真逆だ。

真逆だからこそ、徹底して本音と向き合い、言葉や形として主観を価値に変えるのである。

 

現実解。

本来の価値とは、愚行ができるくらい(かつ犯罪や非行に走らないくらいの知性がある)、徹底した自由から来る。

ついつい思いが止まらない物事に対し、理屈を後付けするからこそ、価値が出てくるのだと覚えておこう。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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