データ分析もデジタル化も、組織の仕組みもだが、
結局は知性がある人しか先に進めない。
AIの活用で人間の仕事が減ると目されているが、
頭脳プレー不要な作業はAIが代行すればよくなる。
これは自動車やコンピュータの発明で、
馬車やキーパンチャーが淘汰されたのと同じだ。
そうなってくると、どうなるか。
頭脳プレーを大事にしない人や組織は、
「関わっているとこちらの質が下がる」
となり、嫌われて淘汰されるのだ。
頭脳プレーで一番重要なのは、
人対人で知的好奇心を満たして爽快に過ごすことだ。
自分の関わる分野で戦略や立ち居振る舞いに惚れ惚れする師匠がいることや、
デートで知性や気遣いに惚れ惚れする相手がいることを想像してほしい。
そんな存在がいるというのはとても幸福である。
これは単に試験の点数だけでは持つことはできないし、
コミュ力や地頭や論理的思考という断片的な発想でも追いつかないし、
AIでバーチャルに作るというのもナンセンスな話だろう。
とすると、リアルの知性が大事になってくるのだ。
この逆で、立ち居振る舞いの悪さは、
「あなたと関わるとこちらまでレベルが下がるのでお断りします」
というシグナルと受け取られ、嫌われてご臨終だ。
事件が起こるのも、不祥事が起こるのも、
全ては頭が悪い未熟者が原因だ。
特に、群れて意思決定の品質が下がったり態度が悪くなったり、
組織や業界でやたら権力を振りかざす行動は、
単に頭が悪いという理由づけでほとんど説明がついてしまう。
笑顔や態度が不自然で素直さがなかったり、
「助けよう!」と思うようなかわいげがなかったりするとか、
そもそもご機嫌ではない状態を群れて放置して腐るというのは、
単に目の前の人を喜ばせようとする知性が足りないだけなのである。
現実解。
本当に知性があるなら素直になれるし、嫌われなくなる。
ということは、成長できる可能性が広がる。
群れて知性や品性を下げてしまうこともない。
追記。
実力のある人が群れないのは、知性を研ぎ澄ます時間を、
鈍い人に邪魔されて質を下げたくないからだよ。
邪魔が入ると成長が鈍くなるものね。
boxcox.net、遠藤武。