立場上、いろいろな相談を受けることが多いが、
中でも詐欺師や詐欺まがいのチンピラの手口で目立つのは、
主語に尾ヒレをつけてケムに巻くことである。
「この商品はあなたのしんどさを助けます!」
という、一対一の人助けなら前向きであり素直なのだが、
「この商品を使わない人たちはこういう問題を抱えて不幸になります!」
という、主語を一対多数にすり替えたるのは、
ホラーストーリーを強引に押し付ける手口であり、
実のところただの押し売りである。
本当に良いものであれば、コンセプトから逆算して、
素直にプラスに働く未来像を提示すればいい。
そうではなく、詐欺師は中身がないゆえに、
無理やりホラーストーリーのような極論に逃げるしかないのだ。
過去にアドバイスを受けて実験したのだが、
明らかに「コイツは詐欺師だな」という人にわざと会ったことがある。
「断る前提で、たった一度だけそうしておくと耐性がつく」という金言に従ったまでだ。
率直に申し上げてしまうと、
詐欺師はホラーストーリーや感動話といった暇つぶし要素はとてもうまいが、
肝心の商材も、背景としての実力も、
箸にも棒にもかからないレベルのヘナチョコである。
それでもある程度は稼げてしまい、
ある程度稼いだあとは事実がバレてさあ大変だったり、
同レベルのチンピラ同士で無駄な争いに明け暮れるのが、
群れたヘナチョコの縮図だ。
現実解。
素直に言い切ることで、これは確実に防げる。
できることはできるで良いし、
できないことはできないで良い。
素直さを欠いたり、変に群れたりすると、
慮るフリをして媚び出し、話に尾ヒレがついて、
自動的に誰かを欺くことになる。
追記。
これは詐欺師だけではなく、
せっかく実力があったのに、
尾ヒレをつけた媒体で大きく見せることにかまけて、
実力の成長がとまってしまった人の特徴でもある。
そのようなニセモノは、あちこちにいるため、
自分が本物であり続けるためにも、よく観察しておこう。
boxcox.net、遠藤武。