ビジネスがうまく行かないときは、「こうしたい!」「できる!」「欲しい!」を丁寧に揃える。

daily11 スモール分析。

ビジネスで「どうにも売れません…」という悩みがあるなら、

「こうしたい!」の熱量不足か、

「できる!」の実力不足か、

「欲しい!」と手を挙げてもらう立て付けの不足か、

それぞれを丁寧に疑って、不足に対処するといい。

 

対処方法。

「こうしたい!」という本音の熱量がないとか、熱量の方向や温度感がちぐはぐで噛み合わないというのは、それは勇気を出して辞めるしかないというシグナルだ。

いくら実力があっても、熱量がないことをわざわざやるというのは、苦行である。

正論を掲げて苦行を重ねても、誰にも喜ばれず、人は去っていく。

熱量不足は、すべて見透かされ、100%空中分解すると覚えておこう。

こだわりを捨て、辞める勇気を持つことで、かえって思わぬ新天地が拓けるのもまた事実だ。

 

「できる!」の実力がないのは、他力を借りて実力を補い合えばいいというシグナルだ。

商品開発も、店舗開発も、集客も、営業も、カスタマーサクセスも、

それを得意とする誰かに、本音の熱量で補ってもらえば、事足りる。

ここだけの話、熱量があれば、他力で実力不足を補うのは、驚くほどハードルが低い競技である。

「できる!」を作るのは、実は最も簡単なのである。

 

「欲しい!」の手が挙がりづらいケースは、やや複合的だ。

(1)市場リーチの方法を工夫すべき、(2)そもそも市場がない(あるいは制約があり広がりづらい)…といういずれかのシグナルだ。

察しの言い方はお気付きかと思うが、熱量と実力があれば(1)は他力でカバーできる。意図的に紹介を起こすとか、座組みで固めればいい。

いっぽう(2)については、いくら熱量と実力があっても、市場がない(制約が強すぎる)ためにビジネスとして成立しない。熱量だけあっても掛け声で終わるのは、このケースだ。

またいくら熱量があっても、市場が広がりにくいとか、市場があっても制約が厳しい(=需要が断片化している・ニッチすぎて需要を束ねられない・下請けで労力ばかりかかる)場合は、同様にビジネスとして成立させるのが困難である。

開拓が難しい物事は、勇気を出して辞めるか、他力を借りて切り口を変えるかの二択しかない。

いくら「こうしたい!」という熱量があり、「できる!」という実力があっても、「欲しい!」がコンスタントに束ねづらい(市場が薄い)物事は、ビジネスは成立しないという事実を認めるしかないのである。

 

現実解。

ビジネスが成り立たず、継続しないというのは、「勝てない立場で無理に勝とうとしても無駄だからやめようね」というシグナルだと素直に理解しておこう。

逆に言えば、「こうしたい!」という本気の熱意があり、

「できる!」という実力(=個人・チーム・座組み)があり、

「欲しい!」とついつい複数から手が挙がって喜んでもらえる市場の厚みがあるなら、

その場でビジネスが成り立ち、かつ継続的に広がっていく。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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