楽勝のポイントは、「先行者利益」か「枯れた技術の水平思考」のいずれかで、横綱相撲を取ること。

daily11 スモール分析。

「勝てる土俵で楽勝することが第一」

と常々繰り返しているが、

楽勝するには、

・先行者利益

・枯れた技術の水平思考

の最低どちらかが、必ず求められる。

 

先行者利益の話。

例えば、現在広がるのデジタル分野(DX)の場合、

まだ誰も答えを持っていないため、

さっさと取り組むと、先行者利益が作れる。

そして例えば、私が関わって来ているデータ分析の場合、

FP&Aとデジタル分野を掛け算するのは、

ビジネス(CFO/CMO)領域に加えて、

テクノロジー(CTO/CIO)領域の知見が必要になり、

1つの領域の経験で知見や答えが出せるものではないため、

ご縁や取り組みで、先行者利益が作れていることになる。

継続的に成長している人は、タコツボに収まらず、

圧倒的な先行者利益を生かし、

あるいは過去の栄光を捨てて新たな先行者利益に横展開し、

進化し続けているのだ。

 

枯れた技術の水平思考の話。

これは元任天堂のゲーム開発者である故・横井軍平氏の理念だが、

既に完成し普及しきって、見向きもされなくなった過去の技術を、

他の分野に水平展開してしまうことで、

ダントツに斬新な価値を提供することだ。

私の場合、先に挙げた先行者利益とはたまたまであり、

知的好奇心と時流がもたらした偶然と認識しているため、

枯れた技術として、統計学を軸に置いている。

統計学は現在進行形で研究がなされているため、

決して枯れた技術と言えないのだが、

少なくともFP&AやCFO/CMO領域・CTO/CIO領域を、

きちんと理解して使いこなす軸として活用している。

さらに、研究目線で新たな価値を出していくことにもつながり、

CFO/CMOという非トップだけではどうにもならない目線だとか、

CEO含めてビジネスだけではどうにも解決できない物事を、

見事に補完していくことができている。

また、アナリストとして活躍するには、

研究という枯れた技術を横展開するだけで事足りる。

圧倒的な枯れた技術を生かし、

あるいは過去の栄光をふりかえって枯れた技術を新たに活用し、

進化し続けているのだ。

 

実のところを言ってしまおう。

デイリーレポートをこうやって書いているが、

単に面白く楽勝できると思ったのと、

自分の「先行者利益」の要素を、

「枯れた技術の水平思考」で活かせると直感したためだ。

 

例えば、ブロガーという存在があった。

5〜10年前にぽっと出てきたはいいものの、

今となっては額面通りのレベルへと戻っていった。

それはその人たちが、

ウェブサービスというインフラの初期ユーザーというだけで、

先行者利益と呼べない程度の利益に、

ついうっかりあぐらをかき、

肝心の中身についてはからきしダメだったという事実がある。

結局、何をどうがんばっても、

アフィリエイターやオンラインサロンの中身に限界があり、

最終的に炎上芸に逃げるしかなくなり、

どれも見事に消えていった。

これは単に実力が低かっただけに過ぎないし、

実力が低く勝てない分野にしがみついてしまっただけだ。

面白いことに、

ブロガーを自称した人のうち、

今でも活躍しているごく少数は、

ブログと全く関係ないウェブの分野で、

インターネット黎明期から先行者利益があり、

令和の今でも新たな技術を使ったマーケティングで、

異なる分野で先行者利益を確保している様子である。

わざわざ「様子である」としたのは、

現在の活動と実力が読みきれないところがあるためだが、

それでも継続的に活動するに際して、

詐称野郎や詐欺師や炎上芸人との関わりを断ち切ったり、

関わる分野や発言内容を、時流に応じて変えている変遷が読み取れた。

これは実力がある人のワザである。

よく調べてみると、ブロガーだった割に、ブログすらもやめてしまっている様子だ。

それも立派な成長戦略だと、一点の曇りなく納得できてしまう。

私の場合、時流に応じた成長戦略は、

「ネタ集め」「有利集め」

としてサラリーマン時代に徹底していたのと、

嫌なことがあったら次の組織に移ってしまえる立場だったので、

独立前から既にやめることの大事さは予習済みだったのだが、

実際にそうしている事例を見るのはいつも清々しい。

いずれにしても、

ポイントは先行者利益と枯れた技術の水平思考であり、

それは横綱相撲を取るためのものに他ならない。

 

また、かつてのブロガーブームを見ていても、

「これはブラッシュアップして、アナリストのデイリーレポートとして立て付ければ、上位互換できるぞ」

と直感するに足る事実もあった。

枯れた技術の水平思考が狙えると直感したのだ。

その結果、右も左も分からないときに読み漁った本の出版社で、

商業連載を週刊に近いペースでがっつりできる横綱相撲につながり、

更に独立したあとの座組み営業に困らなくなった。

 

先行者利益の実情にスキがあるというのは、

水平思考させたことでぼんやりと見えたものだが、

この洞察ができて笑いが止まらないというのは、

強調し過ぎてもし過ぎることはない。

また、これは各人が各人の得意技や本音や敬意をベースに、

妄想と行動から、誰もが果たしうることであると、

何度でも強調しておきたい。

 

現実解。

「勝てるところで楽勝して、横綱相撲を取れ」というのは、

自分にしか出せない価値を見つけ出すことであり、

ちゃんと見つかると、心底人生が楽しくなる。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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