出会いが多いのに何も深まらない人、出会いが少ないのにとても敬意を集める人。

daily11 スモール分析。

恋愛や結婚でも、ビジネスでも、

令和の今、マッチングアプリが使われることが多々ある。

それだけみんな、出会いに飢えている。

 

立場上、人間関係や人脈のコツを聞かれるが、

つまるところ良い出会いは、

「目の前にいる人を世界で一番大事にする」

という以上のコツはない。

とてもとても、あきれるほどストレートで、

美意識のある頭の使い方だ。

 

出会いに飢えていても、痩せ我慢して、

淡々と楽しく、相手の立場に寄り添うことが一番だ。

自ずと「もっと話して欲しい!」と思ってもらえる。

営業を仕掛けても、痩せ我慢して、

淡々と前向きに、相手の立場に寄り添うことが一番だ。

自ずと「ぜひ売って欲しい!」と言ってもらえる。

「目の前にいる人を世界で一番大事にする」

というのは、相手に寄り添うことなのだ。

 

この逆で、

目を血走らせてギラギラとしていたら、

誰もがドン引きして、去ってしまう。

何よりひたすら醜い。

そんな人と出会っても、何もできない。

単に気色悪いとか、単に必死だと言われれば、

それで話が終わってしまうくらいの立ち居振る舞いだが、

良い出会いに転身する成長機会を得られないのは気の毒だ。

もう少し丁寧に分析してみよう。

ドン引きするほどの醜さとは、

「目の前にいる人を大事にしていないと、バレている」

「自分の保身が真っ先に大事だと、バレている」

「それらの自覚がなくとも、相手に迷惑がられている」

ということに他ならない。

そんな事実を認めないから、

ただ醜く、気色悪いのである。

このような出会いが増えても、

群れ散らかしにしかならない。

群れ散らかしてしまうと、

事実を認めることができず、

自分の主体性と、相手の主体性の境目が

どうしても曖昧になる。

そうなってしまうと、

「あなたのためを思って言っている!」

というしつこい押し売りが横行してしまったり、

「嫌なことを嫌々やらされているけど、やめられない…」

というネチネチした関係を繰り返してしまったりと、散々な状態だ。

 

そうではなく、ちゃんと事実を認めよう。

「あなたのため」をいやらしく強調する人は、あなたのことを100%考えていない。

「嫌々やらされている」という状態の人は、同調圧力で100%何も考えていない。

この考えていない状態から一抜けするために、

いま目の前にいる人を一番大事にして、

素直な目線で考える美意識が必要なのである。

 

現実解。

目の前の人をちゃんと大事にすることで、

淡々とカッコよくなるからこそ、

実力を頼られて敬意が集まる。

美意識から逆算すれば、当然のことだけど、

ついうっかり抜け落ちてしまうから、

脳みそと腹筋に1%増しで気合を入れて、

人を大事にするようにしておこう。

この気配りの差は、直感的に思うより、果てしなく大きい。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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