恋愛や結婚でも、ビジネスでも、
令和の今、マッチングアプリが使われることが多々ある。
それだけみんな、出会いに飢えている。
立場上、人間関係や人脈のコツを聞かれるが、
つまるところ良い出会いは、
「目の前にいる人を世界で一番大事にする」
という以上のコツはない。
とてもとても、あきれるほどストレートで、
美意識のある頭の使い方だ。
出会いに飢えていても、痩せ我慢して、
淡々と楽しく、相手の立場に寄り添うことが一番だ。
自ずと「もっと話して欲しい!」と思ってもらえる。
営業を仕掛けても、痩せ我慢して、
淡々と前向きに、相手の立場に寄り添うことが一番だ。
自ずと「ぜひ売って欲しい!」と言ってもらえる。
「目の前にいる人を世界で一番大事にする」
というのは、相手に寄り添うことなのだ。
この逆で、
目を血走らせてギラギラとしていたら、
誰もがドン引きして、去ってしまう。
何よりひたすら醜い。
そんな人と出会っても、何もできない。
単に気色悪いとか、単に必死だと言われれば、
それで話が終わってしまうくらいの立ち居振る舞いだが、
良い出会いに転身する成長機会を得られないのは気の毒だ。
もう少し丁寧に分析してみよう。
ドン引きするほどの醜さとは、
「目の前にいる人を大事にしていないと、バレている」
「自分の保身が真っ先に大事だと、バレている」
「それらの自覚がなくとも、相手に迷惑がられている」
ということに他ならない。
そんな事実を認めないから、
ただ醜く、気色悪いのである。
このような出会いが増えても、
群れ散らかしにしかならない。
群れ散らかしてしまうと、
事実を認めることができず、
自分の主体性と、相手の主体性の境目が
どうしても曖昧になる。
そうなってしまうと、
「あなたのためを思って言っている!」
というしつこい押し売りが横行してしまったり、
「嫌なことを嫌々やらされているけど、やめられない…」
というネチネチした関係を繰り返してしまったりと、散々な状態だ。
そうではなく、ちゃんと事実を認めよう。
「あなたのため」をいやらしく強調する人は、あなたのことを100%考えていない。
「嫌々やらされている」という状態の人は、同調圧力で100%何も考えていない。
この考えていない状態から一抜けするために、
いま目の前にいる人を一番大事にして、
素直な目線で考える美意識が必要なのである。
現実解。
目の前の人をちゃんと大事にすることで、
淡々とカッコよくなるからこそ、
実力を頼られて敬意が集まる。
美意識から逆算すれば、当然のことだけど、
ついうっかり抜け落ちてしまうから、
脳みそと腹筋に1%増しで気合を入れて、
人を大事にするようにしておこう。
この気配りの差は、直感的に思うより、果てしなく大きい。
boxcox.net、遠藤武。