「ここ4〜5年や10年で、コンテンツがあちこちに溢れています。継続的に面白いものもあれば、ネタ切れして尻すぼみしてしまうものもあると思います。この違いは何なのでしょうか?」
ネタ切れは、基礎の差であることが多いです。
義務教育や、基本的なビジネスのお作法、自分の価値観となる本音など、
ごくごく当たり前の物事が足りないから、基礎が怪しくなるのです。
なんとなく売れてしまったものが、だんだんと伸び悩んだり、
過去の栄光を忘れられないままに自滅していくのは、
単なる基礎不足の場合が大多数ということです。
普通なら冴えないけども、
知名度が出てしまった層が尻すぼみになっていくのは、
ぶっちゃけてしまうと、
もともと冴えなかった層が元に戻っていくだけなのです。
ネタ切れとは、自滅です。
基礎がないゆえに自滅してしまったり、
応用的なお題をもらう前に底辺落ちしてしまったりと、
知識だけでなく、
基礎的な立ち居振る舞いが悪いゆえに、
孤立無援になるまでが相場です。
孤立無援では活躍できません。
応援してくれる人がいなければ、
市場が狭まってしまいます。
狭まるどころか市場が消えることもあります。
コンプライアンス違反で突然消えたり、
怪しい人とつるんでしまうというのは、
それだけ市場が狭まったことも関係します。
そのほか、それだけ立ち居振る舞いが悪く、頭も悪く、
基礎がない状態で変に売れてしまったために、
あるいは実力を超えて分不相応に大きく見せ、
嘘を嘘で塗り固めてしまったがゆえに、
売れるために立ち居振る舞いが悪くなり、
継続的な味方がいなくなったことに他なりません。
これはちょうど、営業力や広告頼みのビジネスモデルに似ています。
営業力頼みの企業やサービスは、営業力の強さが仇となります。
広告頼み企業やサービスは、広告漬けが仇となります。
これにはほとんど例外がなく、
販売のための販売になってしまい、
ただ単に退屈なのです。
広がっていく過程で「こいつは基礎がなってなくてダメだ」と、
無言で嫌われてしまいます。
これをちょうど穴埋めするかのように、
毛並みが良い層が全てを上位互換していくのです。
二番煎じのほうが強いということなど多々ありますが、
調べてみると先陣を切った層の基礎力があまりにも低く、
当たり前のことを徹底していなかったゆえに、
自滅したというオチは多々あります。
「若気の至り」が、
本来は出る必要のないところで出てしまったと言えば、わかりやすいでしょうか。
現実解。
ネタ切れを基礎不足と見ておけば、
「このコンテンツやこの人は本当に成長しているか?」
という観点を持つことができます。
成長していない人は、明らかに不自然なので、自滅するのも無理はありません。
本当に成長したければ、
背中を蹴飛ばされてでも確実に気づく方向に、
強引にでも足を進める必要があります。
もっとも、基礎不足の人に限って、変に群れていたり、
せっかく地位を築いたのにビビって群れて、
基礎不足に戻ってしまうこともあります。
そうやって軌跡を辿っていくと、
コンテンツを出す人の実力が丸裸にできてしまいます。
コンテンツが面白いか否かという目線だけでなく、
作り手が成長しているか否かという目線を併せ持つと、
成長の動向が読めて、自分自身の成長にも貢献してくれるので、
作り手の行動指針を想定してみてはいかがでしょうか。
ホテルやレストランを使っていて、
経営者が何を考えているのかを想定することと同じで、
他人の頭の中を感情と論理で想定していくのは、
エキサイティングで面白いですし、
そんな想定は立派な企画やコンテンツの入り口です。
boxcox.net、遠藤武。