伸びる業界や組織の特徴。

daily11 スモール分析。

「伸びる業界や組織の特徴が知りたいです。仕組みの観点から洞察できることはありますか?」

 

とてもシンプルだけど、

厚遇や昇進で人を大事にできる業界や組織かどうか

を見るといい。

口先や猫騙しでは成立せず、粗利やカスタマーサクセスの作り込みで頭を使っているはずだ。

 

若手が定着し、中堅以上も活躍しているなら、人を大事にできる可能性が高い。

かつ売上が伸びており、粗利が確保できていて、その上でお客様から「欲しい!」と愛されていれば、文句ない。

人を厚遇できる市場やビジネスモデルや、本音の下地がある。

大手企業の場合「欲しい!」というよりは、規模と座組みが大きいゆえ、真っ先に依頼するというケースもあるが、

その場合も大手ゆえに厚遇ができる(もちろんサラリーマンゆえに限界はあるが)。

 

この逆で、

とてもわかりやすくキラキラしているゆえに、

何も考えずに若手が殺到する業界は、

騙し騙し使い潰す体質があるため要注意だ。

要は頭を使っていないのだ。

ファッションやメディアやエンタメに関わる物事は、

とてもわかりやすく目立つゆえに、

ビジネスモデルが賞味期限切れである事実を隠しながら、

もっともらしい美辞麗句を並べて、誤魔化していくケースがある。

「給与や高待遇が価値観の中心にある人とは関われません」

という内容の文言を、全面に出していた企業がある。

その企業は創業後10年ほどで、年売上高100億円手前まで成長したが、

インバウンド需要が一気に剥がれ落ちたため、年売上高が1桁億円に急落し縮小を余儀なくされた。

最盛期、とある最高級オフィスタワーの1フロアの半分の広さのオフィスを抱え、

うち3分の1を社長室を占めていたが、ものの見事にしぼんでいった具合だ。

 

そもそもだが、

本当に人を大事にするのであれば、

ちゃんと利益率を高めていく必要があるし、

お客様も社内も大事にしている。

そのために、現体制の賞味期限を見定め、

座組みを構築する必要もある。

一定規模を超えたなら、それだけ厚みを持たせ、

頭脳プレーが得意になる必要があるゆえ、

結局は人を大事にして、頭を回していくのだ。

 

現実解。

ちゃんと素直に人を大事にしている組織は、

猫騙しや口先に逃げず、頭を使っている。

これを虚心坦懐に見定めてみよう。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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