独立を希望していたり、すでに経営者である場合、スキル不足や知識不足でいちばん気をつける点は、マーケティングだ。
勤め人の場合はIT・会計・法律がスキルの軸だと述べたが、これらは経営者の場合であればプロに任せ、自分の市場を創ることが第一だ。
(一方、勤め人の場合だと大手もそれ以外もマーケティングはとてもニッチな部門であり、どうしても限界があることに注意したい。)
実のところ、あまり職歴のない20代のうちに独立する場合や、
専門分野や実績の掛け算が「欲しい!」と呼び込む上で強いと言えない場合は、
マーケティングを売りにして動いていくケースがとても多い。
これは極めて理にかなっており、自分の強みを最大化しながら、自分の弱点をカバーする成果が得やすい。
その割に、広く深く刺さる商品やサービスを展開するとか、プロダクトを作るための資金調達が必要というわけでもないため、独立するハードルも低い。
現に、SNS・動画・ウェブマーケティング・BtoBマーケティングの支援をする企業が数多くあるのは、
独立しやすく、そして大手企業も手薄になりやすく、ゆえに「欲しい!」と言われる率が高くなるためだ。
既に独立している場合や、既に経営者である場合、マーケティングから逆算していくと、ハードルが低い割に成果が出やすくなる。
既存のやり方で売上が立てづらい場合、楽しく楽勝できるところを狙って、市場づくりをしていくのは基本中の基本だ。
現実解。
目の前の人が喜んでくれることに、どれだけ本気で心血を注げるかが本質だから、少し青臭くてもマーケティングは上手くいく。
追記。
逆に言うと、部品や材料としてのマーケティングしか関われない場合、思いのほか小粒なままで終わる点に注意。
大粒として規模を大きくしたいなら、できるだけ規模の大きい組織で、少しでも役割が上のポジションに立っておくこと。
boxcox.net、遠藤武。